じつは「青の洞窟」よりもお勧め!な、カプリ島の見どころ
トラガラ通りにある個人の高級ヴィラ(別荘)のテラス (撮影:河村英和)
1と2はカプリ市内の徒歩圏内です。3は、別の市である「アナカプリ」にありますので、バスまたはタクシーの利用が必要となります。青の洞窟も アナカプリ市にあるので、個人で、青の洞窟をバスで乗り継ぎ「陸路で」訪れたときは、こちらも合わせて行くとよいでしょう。
1.アウグストゥスの庭園
アウグストゥスの庭園からみたクルップ通り(撮影:河村英和)
このあまりに美しい道は、1902年、ドイツの鉄鋼王フリードリヒ・クルップが、滞在先の高級ホテル・クイシサーナと自分のヨットが停泊している港マリーナ・ピッコラを最短で結ぶために、私費でつくったもの。じつはこの庭園を整備したのも彼で、第一次大戦までは「クルップ庭園」と呼ばれていました。園内には様々な花が咲き乱れ、色鮮やかなマヨルカ焼きのベンチもあり、贅沢な時を過ごすことができます。
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■Giardini di Augusto(アウグストゥスの庭園)
開園時間:9:00~19:30
入園料:1ユーロ(近年より夏季3月1日から11月15日までの期間が有料、それ以外は無料)
アクセス:港マリーナ・グランデからケーブルカーで5分で行ける中心の広場ピアッツェッタへ。そこからヴィットリオ・エマヌエーレ通り、フェデリコ・セレーナ通り、マテオッティ通りを経由して、徒歩約10分
2.トラガラ岬
トラガラ岬からみえる「ファラリオーニの岩礁」(撮影:河村英和)
現代のセレブたちはボートで近づいてゆきますが、徒歩ではトラガラ岬にある広場のテラスから望めます。この広場には、近年リニューアルして、5つ星+L(ラグジャリー)クラスとなった高級ホテル「プンタ・トラガラ」が建っています。もともとは、著名な建築家ル・コルビュジェの友人ヴィスマーラ(20世紀初頭にカプリの観光開発をしたミラノの技師)が設計した自邸でしたが、壁の記念碑にはル・コルビュジェの功績が謳われています。
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■Hotel Punta Tragara (ホテル・プンタ・トラガラ)
住所:Via Tragara, 57, Capri
TEL:(+39)081 837 0844
料金:540ユーロ~
アクセス:港マリーナ・グランデからケーブルカーで5分の中心の広場ピアッツェッタへ。そこからヴィットリオ・エマヌエーレ通り、カメレッレ通り、トラガラ通りを経由して、徒歩約20分