頭文字暗記法

突然ですが、天台宗を開いたのは、空海と最澄のどちらでしょうか。

「あれ?どっちがどっちだっけ?」
と、思った人が大半だと思います。

このような「どっちがどっちだっけ?」と、わからなくなってしまうようなことを覚えるのに、有効なのが「頭文字暗記法」です。答えとなる組合せの言葉の頭文字をとって覚えてしまうことで、思い出すときの手がかりとするのです。

というわけで、この場合は、台宗は澄で、言宗が海ですから、それぞれの頭文字をとって、
・天最(てんさい)
・真空(しんくう)
と覚えます。

理科にも使える頭文字暗記法

かつてその地層がおかれていた環境や年代がわかる化石のことを、示相化石、示準化石と言いますが、これもどっちがどっちなのかわからなくなってしまう、非常にややこしい問題です。

化石は、当時、その地層があったところが海だったのか川だったのかといった境がわかるものです。ですから、かんそう(環相)と覚えます。一方、示準化石はというと、覚えません(笑)。

この場合は、環境か年代かがややこしいので、示相化石→かんそう(環相)→環境ということがわかれば、あとは「示準化石は年代がわかるもの」と必然的にわかります。実は、記憶においては、余計なものは覚えないというのも有効な手段なのです。

ゴロ合わせと頭文字暗記法

また、ゴロ合わせは記憶の手がかりとして有効な手段ですが、「ナクヨうぐいす平京」と覚えてしまうと、元も子もありませんね。794年は平安京遷都で、平城京遷都は710年だからです。

この場合も、厳密には頭文字ではないですが、一部分を取り出して
・ナント(710)驚く平城京
・ナクヨ(794)うぐいす平安京
「ナント城」「平安うぐいす」と覚えておけば完璧です。

地名を覚えるのにも使える

頭文字暗記法は、地名を覚えるのにも適しています。例えば、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3か国の、位置と名称を正しく答えられる人がどれだけいるでしょうか。

この場合は、左(西)から順に、頭文字を取って「ノスフィー」と覚えます。

同じように、北関東の群馬、栃木、茨城の3県も、「ぐんとちばら」と覚えましょう。茨城だけ頭文字ではないですが、思い出すときのことを考えて組み合わせる漢字を変えるのも良いでしょう。

高校生物に応用してみる

生物ではバイオームについて学ぶ単元があります。ツンドラ、針葉樹林、夏緑樹林、照葉樹林、熱帯雨林など、それぞれの気候帯に特徴的な樹木を覚える単元です。ある生徒から「このバイオームが全然覚えられない」と質問を受けました。実は、ガイドは生物選択ではないので、高校生物のことは全く知りません。そこで、即興で思いついたのが、頭文字暗記法を使って「ツン針夏照熱(つんばりかしょうねつ)」と覚える方法です。

このように、学校で、習ったか習っていないかはまり重要ではなく、むしろ、記憶のメカニズムを理解して、思い出すときのことを考えて「覚える」ことの方が重要なのです。さっそく活用してみて下さい。

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