1.
ソニー 3D BRAVIA KDL-46LX900
多彩な使い方をしたい方におすすめなフル機能ブラビア
レビュアー テレビガイド:大橋 伸太郎

今季のブラビアはシンプルで上質がテーマの「モノリシックデザイン」を一段と推し進めた。上下各一列にLEDを並べるエッジ型バックライトを採用し、超薄型の最も佇まいの美しいブラビア。6度後傾するスタンドなどアプリケーションも豊富。3Dに目が行きがちだが、生活に美学を持つユーザーに薦めたい。本機LX900とHX900のみ液晶パネルと前面ガラス板の間に樹脂を充填し空気層をなくした「オプティコントラストパネル」を採用する。



・液晶方式日本初の3D対応(内蔵)フルハイビジョンテレビ
・2D→3D変換を搭載、室内照明のフリッカー(点滅のちらつき)を拾わない対策メガネを2個同梱
・エッジ型LEDバックライト搭載、厚さ25-55mmの美しいデザイン
×
・カッコよすぎて「平均的お茶の間」に置いたら浮いてしまうかも……
・メガネの構造上、垂直視野が狭まった。寝転がって見るのは不可


2.
・発売日 6月10日
・実勢価格 29万円(編集部調べ)
・メーカーウェブサイト http://www.sony.jp/bravia/products/KDL-46LX900/


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4.
・サイズ 46V
・フルHD
・4倍速
・録画機能なし
・LED(サイドエッジ型、面駆動)


5.
製品グレード:ハイエンド
買い時:3DBDソフト第一弾が6月1日発売、スカパー!のFIFA2010 3D放送が6月19日。発売即購入すべき!
購入手段:大手量販店で、ライバルのビエラとじっくり比較できる店を選ぶこと。


6.
総合評価
画質  ★★★★☆
機能性 ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
デザイン★★★★★
コストパフォーマンス  ★★★★☆


☆は星半分の意味


7.
こんな生活にFit
・スペース(6畳以下、7~8畳、9~12畳●、13畳以上●)
・コンテンツ(ニュース・バラエティ、ドラマ、映画●、音楽、スポーツ●、アニメ)
・誰と見る?(ひとり暮らし男子、ひとり暮らし女子、二人暮らし●、3人以上家族●)


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ソニー 3D BRAVIA KDL-46LX900


9.
後発の強味を発揮したさまざまな工夫が見られる

3Dメガネとテレビが交信するためのトランスミッターを内蔵し、3Dメガネを同梱(2個)して「すぐ見られる」のはブラビアの中でもLX900シリーズのみ。しかも46V/40Vは一足早く発売される。

パナソニックから遅れることわずか一ヶ月後の発売だが、後発の強味をいかんなく発揮した。3Dの方式はビエラと同様にフィールドシーケンシャル方式を採用。液晶方式はフィールドシーケンシャルに不利という風説を240Hzで見事に吹き飛ばした。

4倍速(240Hz駆動)を応用したバックライトのオンオフで、懸念されたクロストーク(左右映像の重なり)を抑えた。3Dメガネに施した蛍光灯やLED電球のフリッカー(点滅によるちらつきを拾う)対策には弱点もあるが機を見るに敏だ。


2D→3D変換機能搭載で発売時のソフト不足に対応

通常のソフトを3D映像に変換する(強、弱が選べる)機能を搭載。ソフト次第で想像以上の効果がある。実際にブルーレイディスク『This Is It』の「スリラー」を変換して見ると3Dソフトのようにアグレッシブな効果ではないが、自然な立体感で2Dで見るより楽しい。

3D映像の立体設計は視差の設定だけでなく、映像の構図や被写体の動かし方に負う部分が大きく、3Dを前提に制作された映像は2Dから変換した場合でも立体効果は大きいのである。2D変換に慎重なパナソニックより、搭載に踏み切ったソニーを褒めるべきだろう。


10. 画像
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画質  ★★★★☆
最上級、ではないが最上等の高画質

画質上のフラグシップはパネル背後にLEDを敷き詰め、部分部分を点灯/消灯する「直下型LED部分駆動」のHX900だが、サイド型(上記)でパネル全面を光らせる本機は、画質最優先より、至れり尽くせり何でもアリのラグジュアリーなラインである。空気層をなくしたオプティコントラストパネルは900番(HX900、LX900)限定で、ブラビアらしいハイコントラストで鮮鋭度の高い画質が楽しめる。


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機能性 ★★★★☆
顔認識機能で懸念される「子供と3D」に回答

今回LX900シリーズで初お目見えの機能が「インテリジェント人感センサー」。カメラセンサーが映像調整や消画を行うだけでなく、顔の大きさで子供であることを識別して画面への近づき過ぎをアラームで知らせる。3D再生時の目や脳への影響を考慮した好機能だ。


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操作性 ★★★★☆
ブラビアネットワークが着実に進歩

YouTube、アクトビラ、U-NEXT(動画配信サービス)、とサービス範囲が拡大。視聴番組右に、サービスが画像スクロールで表示され、スマートでエンターテインメント志向。レストランやお店のチラシを表示しサービスを受けられる。他にブラビアリンクの使用法についてのインフォメーションが提供される。


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デザイン★★★★★
ソニーらしさ炸裂のモダニズム

アルミとガラスのコンビネーションによる上質な質感、往年のプロフィールプロのスタンドを連想させる6度後傾しロースタイルで視線と画面が一致するスタンドなど、ソニーらしいアイデアとセンスが溢れる新ブラビアだが、モノリシックデザインのコンセプトを最も徹底した超薄型デザインコンシャスがLX900だ。


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コストパフォーマンス  ★★★★☆
プラズマ方式大画面は割安、を本機が打ち破った!?

プラズマ方式で3D内蔵のビエラTH-P50 VT2と比較した場合、一サイズ上のKDL-52LX900が価格同等なのだが、本機は7万円以上安い(ブラビアに50Vはない)。3Dメガネを2個同梱することを考えるとソニーの戦略的価格設定が窺える。


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テレビガイド:大橋 伸太郎
オーディオ・ビジュアルの専門誌「AV REVIEW」編集長を務めた後、日本初の定期刊行ホームシアター専門誌「ホームシアターファイル」を刊行。その後、評論家として独立。現在はオーディオビジュアルとホームシアターのオーソリティとして活躍中。講演や全国系新聞での執筆やテレビ出演なども多い。