これであなたも台北カフェ通!台北のおすすめカフェ7選
台北で押さえておきたいサードウェーブコーヒーのお店と人気の紅茶専門店、7店舗をご紹介します
味へのこだわりはもちろん、朝早くからオープンしているところやインスタに載せたくなるような可愛いインテリアのお店などガイド厳選の店舗を集めました。
目次
- Fika Fika Cafeは台北にある世界NO.1ロースターカフェ
- GABEE. は台北のコーヒーカルチャーを牽引するもう一つの存在
- NOW coffeeは建物のほどよいリノベ具合がいい感じ
- 森高砂珈琲館がある場所は、台湾のカフェ文化が始まったところ
- 西門町の買い物の合間に立ち寄りたいCho café
- 台湾スタバなら歴史的建造物で1920年代へタイムトリップ
- 台湾紅茶を楽しみたいなら迷わずASW Tea Houseへ
1.Fika Fika Cafeは台北にある世界NO.1ロースターカフェ
柔らかな光が店内を包み込む陽光店には、様々な形の椅子が置かれている
オーナーのJamesさんは、北欧で開催される競技会「ノルディック・バリスタ・カップ2013」においてエスプレッソ部門と2013度ノルディック・ロースター(優勝したロースターに与えられる称号)の栄冠に輝きました。つまり世界大会のロースター部門で一位になったんです。それまでアジアではチャンピオンはひとりもいなかったというのですから、その実力のすごさがうかがえます。
市内に2店舗ありますので、それぞれのお店をご紹介したいと思います。
■Fika Fika Cafe陽光店
湖がある内湖という地区にあります
CUBE LATTE 250台湾元(約900円)
自分好みの濃さに調節できるのがまたいいんです
居心地の良い空間で、焼き菓子とともに味わうアイスラテ。旅の疲れが一気にほぐれていくのを感じます。
■Fika Fika Cafe伊通店
陽光店まではちょっと遠いかな、という人におすすめしたいのが伊通店。こちらは都心に近いのですが、とても人気のお店なので混雑を覚悟で向かいましょう。
さてここで質問です。あなたはコーヒーはブラック派ですか? でもFika Fika Cafeではじめに飲むなら、私は黒糖ラテをおすすめします。
ふわふわの泡がこんもりとしている美しいミルクフォームと濃い目に淹れたコーヒー、その上にたっぷり振りかけられた黒糖のカリカリとした食感という、3つのバランスがとにかく絶妙なんです。まんべんなくかかった黒糖がまるでクレームブリュレの一番上のところみたいにパリっとしています。
黒糖ラテ 200台湾元(約722円)とレモンタルト。日本語メニューもあります
黒糖は台湾の新竹市のものを使用。相当な数の黒糖を試した結果、これが一番フィカフィカのコーヒーの味わいにマッチしたのだとか。スプーンに小さなかけらをさりげなく添えてありますので、ぜひそのままポイっと口に入れてみてください。
コールドメニューのもう一つのおすすめは、エスプレッソスパークリング!
Espresso Sparkling 200台湾元(約722円)
都心では珍しく、2面に大きな窓があります。作業がはかどる腰高のスツールやゆったりとした椅子など、皆思い思いの居場所を見つけては黙々とパソコンに向かったり、談笑したり。こうして飾り気のない台湾人の姿を眺めながら、あたかも暮らしているかのように過ごす時間も、また楽しいものです。
Fika Fika CafeのJames Chenさん(左)とカフェ・ヴェルディの続木義也さん(右)
台湾人は中国語で回甘(フイガン)という「飲んだ後に口の中に甘さが残る感じ(※1)」が好きなので、Fika Fika CafeがDOMO CAFÉに提供した豆は、そのような焙煎に仕上げていますとのこと。1日に10杯飲んでも大丈夫なコーヒーに仕上げているという、カフェ・ヴェルディの中深煎り豆のコーヒーと一緒にオーダーしたいですね。
※1 回甘(フイガン)という言葉は、中国茶を飲む際に良質のお茶の後味を表現する言葉としても使われています。
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■Fika Fika Cafe(フィカフィカカフェ)陽光店
住所:台北市陽光街321巷40號(Googleマップ)
アクセス:MRT信義安和駅2番出口から徒歩約7分
TEL:02(2656)0133
営業時間:10:30~21:00(月曜)/10:00~21:00 (火~日)
定休日:なし
■Fika Fika Cafe(フィカフィカカフェ)伊通店
住所:台北市伊通街33號(Googleマップ)
アクセス:MRT松江南京駅4番出口から徒歩約5分
TEL:02(2507)0633
営業時間:10:30~21:00(月曜)/08:00~21:00 (火~土)
定休日:日曜日
FB:https://www.facebook.com/FikaFikaCafe/
2.GABEE. は台北のコーヒーカルチャーを牽引するもう一つの存在
台湾のコーヒーカルチャーブームの先駆け的存在
反対側は白い壁にコーヒー色の棚が奥へと向かうつくりになっている
足を踏み入れると、店は細長く奥まっています。カウンター側がコーヒー色の壁になっていて、白いレールのような棚がすっと奥へとのびていくのですが、通路をはさんだ左と右で色を逆にしていて、それがとても印象的。
純粋にコーヒーそのものを楽しむのならば、デイリースペシャルティコーヒー(200台湾元、約745円)がおすすめですが、GABEE.はオリジナルアレンジのコーヒーがとにかく面白いんです。それではいくつかのメニューをご紹介します。
Cereal Cafe Latte 180台湾元(約650円)
Sweet Potetoes Coffee 180台湾元(約650円)
The Creamy Cherry Devil 180台湾元(約650円)
Coffee Cool 180台湾元(約650円)
Fresh Fruits Waffle 180台湾元(約650円)
GABEE.×NINAO GELATO シングル90台湾元(約330円)
こちらには台南でいまとっても人気があるジェラート店「蜷尾家(NINAO)」と、GABEE.のコラボジェラートがありました! 何種類か食べてみたんですが、なかでも濃い目のコーヒー味が美味しかったです。
ちょっと人に自慢したくなるコーヒータイムを過ごしたい人におすすめです。
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■GABEE.(ガビー)
住所:台北市民生東路3段113巷21號(Googleマップ)
アクセス:MRT中山國中から徒歩約8分
TEL:02(2713)8772
営業時間:9:30~22:00(月~金)/9:00~22:00(土日)祝日は時間変更有
定休日:旧正月
FB:https://www.facebook.com/GABEE-133990196942/
3.NOW coffeeは建物のほどよいリノベ具合がいい感じ
カメラの店が並ぶ界隈にあるカフェ。その前はLeica(ライカ)の店舗だったそう
台北の歴史的建築物のひとつである北門は、100年をゆうに超す古い門。そこから200mほど歩いたあたりに、漢口街という名のこれまた古い建物が残るエリアがあります。カメラを扱うお店がとにかく多いことからカメラ通りと呼ばれていますが、その中の古いビルをリノベーションして作られた、NOW coffeeをご紹介しましょう。
グレーの椅子が石壁になじんでいい感じ
Myao-li Longan Honey cafe Latte 150台湾元(約540円)
冷たいメニューはガラスのストローで飲むんですが、ストローは購入可能(100台湾元、約360円でブラシ付き)
訪れたのは日暮れ前で、店を出るころには夜でしたが、こちらのカフェは日が暮れてからの方が風情がある感じ。古い石の階段とか、照明の感じがちょっとせつなげで、そこがまたいいんです。瓶のデザインが洒落たクラフトビールも6種類ほどあるので、夜カフェとして使うのもいいですね。
台北旅行の最後の晩、真っ赤にそびえ立つ北門を眺めたその足でふらりと寄ってみる、そんなカフェです。
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■NOW coffee 閙珈琲(王へんは口へん)
住所:台北市延平南路58號(Googleマップ)
アクセス:MRT西門駅5番出口より徒歩約6分
TEL:02(2361)3160
営業時間: 11:30~ 22:00(月~土)/~19:00(日)
FB:https://www.facebook.com/nowcoffee.taipei/
4.森高砂珈琲がある場所は、台湾のカフェ文化が始まったところ
座ってみたくなるカウンター。味の好みを伝えると、おすすめの豆を教えてくれる
清末から日本統治時代にかけて、経済、社会、文化の中心地として台湾の発展を支えていた場所が、大稲[土/呈](ダーダオチェン)。そこに台湾で一番最初のカフェができたと言われています。そしてその場所を手に入れたのが、森高砂珈琲館(※2)です。
店の名前の森という字はコーヒーの木が植わっている森林を表し、高砂は日本統治時代にコーヒーを栽培していた原住民、高砂族からとったもの。その昔、台湾の高砂族が日本向けにコーヒーを栽培したのが、台湾コーヒーの始まりだったんです。
墨で書かれた文字が古めかしい感じだが店は2012年からとそんなに古くはない
森高砂珈琲自体は昔からここにあったわけではありませんが、台湾の一番初めにカフェができたという場所にカフェを復活させたのは、まさに熱意のたまもの。
森高砂珈琲は持ち帰りの豆が豊富なのでお土産にも
森高砂珈琲のミッション、それは「把台灣珈琲變成精品珈琲」つまり、台湾コーヒーをスペシャリティコーヒーにすること。その強い気持ちを表すかのように、店には台湾産スペシャルティコーヒーがたくさん並んでいます。
お店で飲める台湾産コーヒー豆の品種は10種類とかなり多め。メニューにはそれぞれの豆の特徴が詳しく(それも日本語で)書かれていました。例えば南投県九分二山の場合、「ほのかなジャスミン、青りんご、発酵フルーツ、レモンティーのような感じ」という味の特徴から、パルプドナチュラルという精製方法まで書かれています。そのきめ細やかな心遣いとコーヒーに対する情熱が、現地のコーヒー好きに愛されているゆえんです。
南投県國姓那(那は女へん)密處理というコーヒーをオーダーしてみました。1杯180台湾元ですがポットだと270台湾元(約970円)で、3杯飲めます。国姓とは南投県にある郷の名。このコーヒーは苦みのなかに少し酸味があり、そして回甘(飲んだ後に口のなかに甘みが感じられること)が感じられるコーヒーです。
アイスコーヒーも楽しめるように氷に漬かった試験管がついてくるのが面白いですね。
一つずつ産地が記されていて、豆によって挽き方も変えている
お土産用に1人分から買えるドリップバッグタイプのもの(60台湾元~)から購入できますので、家でいろいろ飲み比べるのも楽しそうです。
(※2)王へんは口へん
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■森高砂珈琲館(王へんは口へん)San Coffee
住所:台北市延平北路二段1號1樓(Googleマップ)
アクセス:MRT北門駅Y21/Y23出口より徒歩約6分
TEL:02(2555)8680
営業時間:12:00~22:00
定休日:なし
FB:https://ja-jp.facebook.com/sancoffee.com.tw/
5.西門町の買い物の合間に立ち寄りたいCho café
一見、カフェっぽくない入口。木の引き戸は珍しいスタイルです
若者が集まる西門町は、安くて美味しい麺線や安い雑貨の買い物が楽しいエリア。でもちょっと困るのが、ひと息つけそうな落ち着いたカフェがなかなか見つからないことですよね。そんな時の駆け込み寺的存在なのが、こちらのCho caféです。
ブラックアイアンの武骨な感じに、期待が高まります
町記憶旅店というちいさなホテルの奥にありますので、ロビーを抜けていきます。
こちらは台湾バリスタチャンピオンシップで2005年に準優勝したバリスタの侯さんと、ロースター部門で2011年にアメリカ大会2位、2013年台湾大会1位、世界大会3位の成績を持つ焙煎師の王さんがいるという、こだわりのカフェです。
黒板に書かれた数々の受賞歴がとにかくすごくてびっくり
アイスコーヒーはこのようにボトルに入って、自分で注ぐスタイル。グラスの形がまたいい感じですね。
Ice cafe americano 150台湾元(約540円)
こちらはホテルの朝食を出すスペースを兼ねているからか、お餅ワッフルやパニーニといった軽食もあります。
お庭で食べるエスプレッソアイス 180台湾元(約650円)
中庭があり、時々こちらの看板犬くんがそこにいるようです(この日はお休みでした)。
Cafe Latte 150台湾元(約540円)
お買い物の合間にCho caféでひといきついて、さぁ、次の目的地に出かけましょう!
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■Cho café
住所:台北市昆明街119號(Googleマップ)
アクセス:MRT西門1番出口より約10分
TEL:02(2312)1123
営業時間:8:00~18:00
FB:https://www.facebook.com/chocafemaru/
6.台湾スタバで1920年代へタイムトリップ
パイナップルの缶詰で財を築いたという葉氏の洋館を素敵にリノベーション
次にご紹介するのは古い町並みが残る大稲[土/呈]エリアでひときわ目を引く、美しい洋風建築のスターバックスコーヒーです。「えっ、サードウェーブやスペシャルティコーヒーをさんざん紹介してきてスタバ?」と思った皆様、どうぞご安心ください。
扉の取っ手にはSTARBUCKS RESERVEを表すロゴが
こちらはSTARBUCKS RESERVE®(スターバックスリザーブ)の店。普通のコーヒーもありますが、そのほかにも質が高くて希少なコーヒー豆を注文ごとに挽いて、一杯ずつ抽出するというスタイルのコーヒーを提供してくれる店なんです。
ギリシア建築のような円柱と店のロゴであるセイレーンとの対比が美しい
今から90年ほど前に建てられた歴史的な洋館で、現代的なスターバックスコーヒーを楽しめるというのは、コーヒー好きにとってまさに至福の時間。元の建築を生かしているため、コーヒーの販売エリアと2階のカフェエリアの入り口が別になっています。
日本にはない、セイレーンのマークが入ったケーキはスタバ好きなら見逃せません
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■星巴克 保安門市(スターバックスコーヒー 保安店)
住所:台北市保安街11號(Googleマップ)
アクセス:MRT「大橋頭」駅2番出口から徒歩約5分
TEL:(02)2557-8493
営業時間:7:30~22:30
定休日:なし
7.台湾紅茶を楽しみたいなら迷わずASW Tea Houseへ
英国調のインテリアで台湾紅茶を味わおう
でも、なぜここ迪化街で英国風なのでしょうか? 歴史をひも解くと、その理由がわかります。
昔、イギリスから英国人が台湾に来て、台湾の茶葉を持ち帰りました。その茶葉の美味しさは英国女王からもお褒めにあずかるほどで、台湾紅茶はFormosa Black Teaという名で有名に。やがて欧米諸国に輸出されるようになり、台湾の茶葉も、迪化街の茶貿易も発展しました。
今は台湾といえば高山茶などの烏龍茶が有名ですが、かつて台湾の紅茶が英国のスコーンとともに楽しまれていた時代があったということなんです。
ASW Tea Houseで味わうなら、台湾紅茶がいいでしょう。台湾各地の紅茶が豊富に揃います。おすすめはスタンダードな日月潭晨義(義は日へん)紅玉(240台湾元・約908円)。深みのある味で、スコーンによく合います。
店員さんがカウンターで淹れる様子もよく見てほしいポイント。おかわりができるように、茶葉を出してガラスの器にわけてくれるので、お湯をさしてまた飲むことができるんです。
少しグレードの高い希少な台湾紅茶を試したいのなら、翠峰蜜香紅茶(430台湾元・約1627円)はいかがでしょう。こちらは烏龍茶にもかかわらず紅茶のような華やかさがあり、胸が高鳴るような、豊かな味わいでした。成長期は農薬を使っていない茶葉というのも貴重です。
スコーン(60~80台湾元・約220~280円)は手作りです。柔らかい食感は、台湾人の嗜好に合わせて仕上げたもの。サワークリームを使って焼き上げているのが、美味しさの秘密です。マンゴーやパイナップルのスコーンにASW特製レモンカード(50台湾元・約180円)を添えて食べると、美味しさがきわだちます。
スタンダードな紅茶や、クラフトビールなどもあります。1人1ドリンクオーダー制で、お茶はポットで供されるので、雨の日にのんびり過ごす場所にも良さそうです。
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■ASW Tea House (エーエスダブリュー ティーハウス)
住所:台北市迪化街一段34号2F(Googleマップ)
アクセス:MRT「北門」駅2番出口から徒歩約6分
TEL:(02)2555-9913
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
日本語メニュー:あり
FB:https://www.facebook.com/aswteahouse
いかがでしたか? 言葉が通じなくても、コーヒーの香りで気持ちがふわっと温かくなったり、おもわず笑みがこぼれたりするのは万国共通。旅で疲れた昼下がりに何気なく立ち寄ったカフェが、旅の印象を一層温かなものにすることもあります。
台北に行ったら、ぜひカフェも楽しんでくださいね。以上、台北のおしゃれカフェ7選でした!
※1台湾元=3.6円で計算しています(2019.4)