交付目論見書の重要チェックポイント
1.投資対象と運用方針ファンドの取説、交付目論見書の確認は必須
投資対象、運用方針については、「ファンドの目的・特色」のページにまとめられています。また、実際の組入内容の詳細については月次レポートで把握できるのであわせて確認しておきましょう。
2.収益分配方針
収益分配金が何を原資にどのように支払われるのかも要チェックです。分配方針については、「ファンドの目的・特色」のページで確認できます。とくに重要なのは分配の頻度で、ファンドによって年1回のものもあれば、毎月分配を行うものもあります。
分配金をおこづかい感覚で定期的に受け取りたい人には毎月分配や隔月分配のタイプが人気ですが、資産を効率的に増やしたい人は年1回など分配回数ができるだけ少ないものを選ぶことが大切。分配金は出されるたびに税金がかかるため、分配回数が多いほど、分配しない場合よりも運用効率が落ちてしまうからです。
複利運用するために払い出された分配金を自動再投資できるかどうかも重要です。分配金再投資コースの有無も「ファンドの目的・特色」もしくは「手続・手数料等」のページで確認しましょう。
3.信託期間
「長期保有が目的だったのに、ファンドの運用期間が終了してしまった!」なんてことのないよう、「信託期間」のチェックも忘れずに。自分が想定している投資期間に対して十分な期間のあるもの、もしくは信託期間無期限であることは欠かせません。信託期間は、「ファンドの目的・特色」のページや「手続・手数料等」のページのお申込みメモに記載されています。
ちなみに無期限はあくまで「原則」ということ。受益権の口数や純資産残高の減少等により、運用が打ち切られて繰上償還されてしまうケースもあります。どのような要件で繰上償還されるのかもお申込みメモに記載されているので、念のためにチェックしておきましょう。
4.販売手数料・信託報酬・信託財産留保額
かかるコストについて確認することも重要です。投資信託のコストには、購入時にかかる販売手数料、保有中にかかる信託報酬、売却時にかかる信託財産留保額の3つがあります。
この中でも特に注意したいのは信託報酬。保有期間中ずっとかかるランニングコストなので、高いものは長く保有するほど負担が重くなります。同じようなタイプのファンドと十分に比較して、できるだけ安く抑えられたファンドを選びたいものです。
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