投資信託/投資信託(ファンド)の基礎を学ぼう

投資信託の色々な分類方法

国内で運用されている投資信託は数千本。その中から自分に合った1本を探すには、まず投資信託の分類について押さえておくことが大事です。投資信託の色々な分類方法について見ていきましょう。

執筆者:村岡 里香

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投資信託の種類はとても豊富で、その数も数千本にのぼります。その中から自分に合った1本を選ぶためには、投資信託の分類について押さえておくことが大事です。

まずは下の図で、投資信託の全体像を確認しましょう。
投資信託の全体像

社団法人投資信託協会のデータによると、国内籍投資信託の本数は平成23年6月末時点で6,765本。中でも最も本数が多いのが「公募・契約型・株式型・追加型」のタイプで、全体の約半数をしめています。

一般的な投資信託は「国内籍」で「公募型」

投資信託は、設定されたのが国内か海外かによって「国内籍投資信託」と「外国籍投資信託」に分けられます。そして募集方法によって、「私募投資信託」と「公募投資信託」に区分されます。

私募投資信託とは少人数の特定された投資家に販売されるもの、公募投資信託とは不特定多数の投資家に販売されるものをいいます。

最も一般的で広く利用されている投資信託は、国内で設定・運用されていて、誰でも購入できる「国内籍公募投資信託」となります。

形態で分かれる「契約型」と「会社型」

さらに分類を見ていきましょう。投資信託といえばたくさんの投資家から集めたお金をひとまとめにして、運用のプロが投資を行い、その収益が投資家に分配されるしくみの金融商品。そしてその形態には、次の2つのパターンがあります。

信託契約

契約型は運用会社と信託銀行が信託契約によって手を結ぶことで運営されます。

一つは、信託契約にもとづいて運用会社(委託会社)が株や債券などへの投資の指示をおこない、信託銀行(受託会社)が投資信託の資産の保管・管理をおこなうというもの。受益証券が発行され、投資家(受益者)にはその持ち分におうじて収益が分配されます。この形態の投資信託は「契約型投資信託」とよばれ、国内籍投資信託の主流のタイプとなっています。

もう一つパターンは投資を目的とする投資会社が設立されるというものです。投資家は投資会社の株式を保有することで運用の成果を得られるしくみ。この形態のものは「会社型投資信託」とよばれ、日本ではリート(不動産投資信託)がその代表例といえます。

まだまだある分類法。次のページでは、投資対象による区分についてご説明します。

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