投資信託/ファンドの種類を紹介

証券会社のMRFで投資スタンバイ

「今が投資チャンス!」と思っても、証券口座に資金がなければすぐに投資はできません。 チャンスを逃さないためにもあらかじめ準備だけはしておきたいもの。MRFに預入れておけば、プールしている間も安定した運用利回りが期待できますよ。

執筆者:村岡 里香

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MRFで投資スタンバイ

ネット対応の証券総合口座を開いておけば、オンライン上でクリック一つで資金移動が可能です。

ネット対応の証券総合口座を開いておけば、オンライン上でクリック一つで資金移動が可能です。

MRFは、証券総合口座専用につくられたファンドです。株式や投資信託を購入する際、証券会社の総合口座に入金したお金は、多くの場合、自動的にMRFで運用されることになっています。商品を購入するときはMRFが解約されて購入資金に充てられ、売却したときはまたMRFに入金されるというように、資金のプール先として活用されているのです。

MRFの特徴は?

MRFとは、マネー・リザーブ・ファンド(Money Reserve Fund)の略で、公社債投資信託の一種。公社債の中でもごく短期の公社債や短期金融商品に投資し、安全性重視で運用されているのが特徴です。1円単位でいつでも自由に預入、換金でき、売買コストもかかりません。MRFでは毎日決算がおこなわれ、日々収益が計算されます。毎月月末に1か月分の分配金が自動的に再投資され、運用資産の中に組み込まれるしくみになっています。

そもそもMRFの「マネー・リザーブ」は日本語で「お金を(何かの為に)とっておく」という意味。銀行でいうならば、いつでも使える資金を置いておく普通預金に近い商品です。 もちろん、預金のように元本保証はありません。しかし、組入銘柄について「平均残存期間は90日を超えないこと」など厳しいルールが設けられており、これまでに元本割れを起こしたことはありません。

安全性、流動性が高い分、利回りは低め。直近7日間平均利回りが表示されていますが、運用会社ごとに異なり、常に変動します。注意すべき点は、あくまで利回りは過去の運用実績であって、今後の見込みや運用実績を保証するものでないということ。確定している定期預金の利息とは違うという認識が必要です。

>>次のページで、MRFと普通預金、MMFの成績を比較してみましょう。
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