総合力を大きくアップ
ボディサイズが大きくなった恩恵で、膝前スペースが拡大された新型エクストレイル。今回新たに設定されたサードシートは乗降性、居住性からいってもエマージェンシーシートの域を出ないが、5人乗りならゆったり座れて、先代の479Lから550Lに拡大したラゲッジの広さを享受できる。エクストレイルといえば、積載性の高さなどの使い勝手や4WD性能に惹かれて購入する人が多いはずだが、新型になりウィークポイントだったオンロードでの快適性を向上し、さらに荷室の広さなどを磨き上げているのは評価できるポイントだ。
今回はオフロードを走る機会はなかったが、オールモード「4×4-i」やヒルスタートアシスト、ヒルディセントコントロールなど4WD性能は健在で、さらにハンドリングや直進安定性を高めたことで、全体的な洗練度を増している。
3列目シートも設定した新型エクストレイルは、ディーゼルエンジンを擁するCX-5や280psの直噴ターボを擁するフォレスターのような飛び道具はないにしても、ライバルに対抗しうる総合力を備えているのは間違いない。