スポーティなディーゼル?

エクストレイルフロント
欧州仕様のエクストレイルと同じフロントマスクを採用。最も厳しいディーゼル車排出ガス規制の一つである「ポスト新長期規制」を世界で初めてクリアした

3~4年前までは「ディーゼルエンジンでガソリンエンジン並のクリーン度を達成することなど絶対に不可能!」と言われていた。実際、技術的なハードルも極めて高く、ディーゼルエンジンメーカーの統一見解が「厳しい規制値をクリアすることなど出来ないかもしれない」。

しかし一昨年の秋に突如ホンダが「2008年にガソリンエンジン車と同等のクリーン度を持つディーゼルを発売する」と発表。世界中の自動車メーカーに衝撃を与える。しかし! フタを開けてみたら世界初のクリーンディーゼルは、ホンダでなく日産だったのだから面白い。

ちなみに今回日産がクリアした規制は、アメリカの「BIN5」(ディーゼルとガソリンの規制値が同じ)と同じレベルの「ポスト新長期規制」。こいつをクリアしたエンジンなら、黒煙など皆無。臭いも感じない。これならディーゼルだって嫌われないだろう。

加えて絶対的な性能は文句なし。すでに同じスペックを持つヨーロッパ仕様に何回か試乗しているけれど、2Lのターボながら3.5Lエンジン並の加速力を持ち、1.5トンを超えるエクストレイルのボディを軽々と走らせる。

アウトバーンで試乗した時は、何度もメーター読みで210km/hを超えた。「ディーゼル=遅い」というイメージの人も多いだろうけれど、新世代のディーゼルエンジンときたら、もはやスポーティモデルみたいだ。もちろんエンジン音や振動だって、ガラガラとウルさいディーゼルをイメージすると良い意味で期待を裏切られるだろう。