ニッサン・ミニバン群の頂点に立ち、営業成績でもドル箱的な存在だったエルグランド。そのモデルチェンジだけに、何を継承して、何が進化したかは非常に気になる部分である。

まずボディサイズだが、全高は20mm低くなっているものの、全長は55mm、全幅は20mm拡大されている。ちょっと大きくなったものの、ほぼ従来車と同じサイズと考えていいだろう。なお、ホイールベースも50mm拡大されているが、最小回転半径は従来車と同じ。前輪軌跡で5.6m、ボディ最外軌跡で6.0mとなっている。ミニバンでは天井に当たるクラスでもあり、従来のエルグランドからの乗り換えを考えている人もいるだろうが、このサイズならば問題はないはずだ。

室内機能では左右分割スライド機構が備わり、なおかつ左右跳ね上げ収納も可能なサードシートなど、従来車の便利機能をそのまま継承し、さらに使い勝手のいい機能を加えているのが特徴である。

セカンドマルチセンターシート
例えば、その一例がセカンドシートのマルチセンターシート。アームレスト兼用のセンターシートというのはよくあるが、このマルチセンターシートは独立してスライドすることができるので、セカンド回転対座ポジションの時のテーブル、あるいは前に動かしておけはサードシートの乗降を簡単にするセンターウォークスルーも可能になる。

カップホルダーや小物入れも充実していて、なかなか過ごしやすそうな室内である。

デザイン的に最も苦労したといわれるドアミラーのライン
走行メカニズムも一新されている。搭載エンジンはVQ35DE。エンジン型式はスカイライン350GT8(272ps)と共通しているが、最高出力は240psである。2t前後の車重を持つミニバンに合わせてのチューニングであり、最大トルク(36.0kg-m)の発生回転数は、スカイライン用のエンジンに対して1600回転も低い回転数になっている。

なお、スカイライン用と同様に、エルグランド用VQ35DEも「超-低排出ガス」認定を受けている。つまり、ガソリンエンジンでは最高水準のエコ性能を備えているわけだ。