ベルギー/ブリュッセル

ブリュッセルの山の手と王宮周辺をまわる半日プラン(3ページ目)

ブリュッセルという都市名は聞いたことがあっても、いったいどこの首都か知らない人も多いのでは? 欧州のほぼ真ん中あたりに位置し、ベルギーの、そして今日EUの首都でもあるブリュッセルは、歴史的・文化的見所の宝庫。しかも、ほとんど歩いて回れるコンパクトさが、旅行者には大きな魅力。王宮と山の手周辺をご案内しましょう。

栗田 路子

執筆者:栗田 路子

ベルギーガイド

独立50周年記念門と博物館群

広大な公園の中に建つ

独立50周年門と博物館群

国会議事堂の前から郊外の方向を眺めると、独立50周年記念門が見えます。良くも悪くもベルギーの近代化を推進した第二代国王レオポルド二世が、列強に負けまいと建立した壮大な門と博物館群、それを取り巻く美しい公園があります。地下鉄で3駅ほどですが、旧市街との間には、EU委員会や閣僚理事会の諸機関が集まる地区があるので、足に自信のある方は歩いてみてもよいかもしれません。

<DATA>
Musée du Cinquantenaire/Jubelparkmuseum(独立50周年歴史博物館) 
開館時間:火~金曜9:30~17:00 土・日曜10:00~17:00
入場料:5ユーロ(65歳以上4ユーロ、6~25歳1.5ユーロ、5歳以下無料)※毎月第1水曜は13:00~無料

王立美術館とサブロン広場

さて、ロイヤル広場に戻りましょう。「芸術の丘」から昇って右側に、王立美術館(古典・近代)・世紀末美術館・マグリット美術館があります

古典美術館側の入り口

王立美術館

改修のためしばらく閉ざされていた近代美術館は、2013年末、「世紀末(19世紀末の意味)美術館」として新たにオープンしました。19世紀末、産業革命や石炭・鉄鋼業で財力を持った新興ブルジョワ階層は、ベルギーを近代化への牽引したわけですが、彼らは芸術家を庇護し、芸術文化を花開かせたのです。

ベルギーを代表するシュールリアリズムの画家マグリットは日本でも大人気。彼の生涯をたどりながら鑑賞できるマグリット美術館はファンには必見。最上階あたりから旧市街方向の眺めも抜群。ミュージアム内にあるカフェとレストランは、「美術館内スナック」と呼ぶにはあまりにも上出来ですし、ショップも充実しているので、雨の多いベルギー観光では頼れる名スポットと言えるでしょう。

<DATA>
Musées Royaux des Beaux Arts/Koninklijkmusea(王立美術館) 
古典美術館・世紀末美術館の開館時間:火~日曜10:00~17:00
マグリット美術館の開館時間:火~日曜10:00~12:00、13:00~17:00
単独入場券:8ユーロ(65歳以上6ユーロ、6~25歳2ユーロ、5歳以下無料)
3館共通入場券:13ユーロ(65歳以上9ユーロ、6~25歳3ユーロ、5歳以下無料)※毎月第1水曜は13:00~無料

グランサブロン側から教会を見上げる

サブロン広場

美術館正面を出て右側にあるのが、サブロン教会。その周辺はサブロン広場と総称されますが、教会の上側、ブリュッセル王立音楽院に隣接するフランス式公園をプチ・サブロン、教会の下側からロータリーのあたりをグラン・サブロンと呼びます。

サブロン広場には高そうな骨董店が多々ありますが、週末はテント小屋の骨董市も開かれます。骨董店に比べるとリーズナブルなこの骨董市こそ、絶好のお宝探しスポット。素人では、物の良し悪しなど到底判別できない『蚤の市』の古めかしい品物の中から、プロのお眼鏡にかなったものが並びます。骨董店に比べると、ちょっと壊れているところがあったりしますが、それはご愛嬌。

最近では、コンテンポラリーなインテリアや雑貨、欧州漫画BDショップの他、著名チョコレート店のほとんど(ゴディバ、ノイハウス、ピエールマルコリーニ、ウィッタメール、レオニダス、パッションショコラなど)、雰囲気のいいカフェ・レストランが軒を連ねているので、地元客ばかりか、観光客にも人気。暖かい季節には、ちょっとおしゃれな人出で賑わいます。

<DATA>
Marche des Antiquaires du Sablon/De Antiekmarkt van de Zavel(サブロン・アンティーク市場)
営業時間:土曜9:00~17:00、日曜9:00~14:00
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