入学シーズンに欠かせないのが写真(ビデオ)撮影
卒業、入学シーズンで欠かせないのが、写真撮影とビデオ撮影です。多くの家庭ではお父さんの役割となっており、カメラとビデオカメラを2台抱えて苦労しながら撮影している姿をよく見かけます。ビデオも撮りたいけど、写真も撮りたい、そんなお父さん達に向けて、卒業式、入学式の撮影方法をご紹介します。一番簡単な方法としては、ビデオだけを撮る、と割り切る方法があります。写真に関しては、撮影した動画から写真を切り出します。写真の解像度が下がってしまいますが、最近の動画は精細に撮影できますので、スナップ程度の写真であれば、十分な写真になるでしょう。
しかし、綺麗な写真を撮りたい、というのも親心でしょう。その場合、お薦めのセットとしては、デジタルカメラ2台を使う方法があります。ビデオカメラとデジタルカメラの組み合わせでも良いのですが、デジタルカメラ2台をお薦めします。
1台のデジタルカメラを動画用、1台のデジタルカメラを写真用で使います。できれば、同じメーカーで、一眼レフであれば、レンズを互いに流用できる同じマウントのものが良いでしょう。さらに、バッテリーも流用できると良いでしょう。
2台のデジタルカメラを利用するメリット
この2台のデジタルカメラを利用する方法のメリットとしては、2つの理由があります。1つは、どんな場面でも対応できるように準備しやすい、ということです。卒業式や入学式の会場は、下見できる場合を除き、大体が本番のみの一発勝負です。被写体までの距離もわからず、さらに、明るさもわかりません。そんな状況で、綺麗に撮影するためには、いろいろなシーンを想定して機材を用意する必要があります。2台のデジタルカメラを併用することで、機材の流用が可能になります。
もう1つがリスク回避です。折角の記念の日に、機材トラブルで撮影できない、なんてことになれば、お父さんの威厳も台無しになってしまいます。そのため、2台のカメラを使うことで、1台にトラブルが発生しても、もう一台で動画と写真を撮影すれば、最低限の撮影は可能となります。特に、バッテリートラブルは発生しがちなので、2台のカメラは、流用できる同じ規格のバッテリーを利用する機種だと便利になります。
2台のデジタルカメラの機材例
さて、実際に、準備する機材としてはどんなものがあるでしょうか。ここでは、デジタル一眼レフカメラ、または、デジタルミラーレスカメラの2台を利用するシーンを想定します。レンズ交換が可能なカメラで、レンズのマウントは同じとします。まず動画用のデジタルカメラは、三脚とズームレンズを用意します。今回は、写真撮影を同時に行いますので、動画に関しては、あまり操作ができないと考え、会場全体から舞台全体を写せる程度のズームレンズを用意します。さらに、写真用のカメラを構えますので、動画用デジタルカメラは三脚が必須となります。
続いて、写真用のデジタルカメラは、F値の明るい望遠ズームレンズを用意します。会場は暗いことが想定されますので、写真を少しでも綺麗に撮影するためには、ISO値を低めに、シャッター速度を速く操作できる明るいレンズが必須です。また、写真に関しては、卒業証書授与など、なるべくクローズアップできる望遠レンズを選択します。
あと、もう一つ想定する必要があります。式の前後の撮影です。先生や友達と校庭にて記念撮影する機会があります。この場合は、動画用デジタルカメラのズームレンズで撮影するか、または式の前後に写真用デジタルカメラのレンズを望遠ズームから、普通のズーム、または単焦点レンズに交換して利用します。
以上のことを考慮した上で、次のページでは実際に利用した機材を紹介します。