熱川温泉とは
熱川温泉(静岡県東伊豆町)は、東伊豆町の海岸のほぼ中心に位置しており、北に大川温泉、北川温泉、南に片瀬温泉、稲取温泉と連続する温泉地帯の中心に位置しています。
熱川温泉が特徴的なのは、噴泉塔(源泉櫓)が温泉街に多数あり、もくもくと湯けむりを上げている様子が分かる事です。いかにも温泉地らしいこの風景は、無数の温泉がある伊豆の中でも極めて珍しく、他には峰温泉位でしか見る事が出来ない貴重な光景です。当然、湯量にも恵まれており、大半の施設で源泉掛け流しの良質な温泉を満喫出来ます。
昔は細腕繁盛記というテレビドラマの舞台にもなり、今は静かに海を眺める保養に最適の落ち着いた温泉地です。今回は東伊豆町はもちろん、伊豆を代表する名湯、熱川温泉を紹介します。
熱川温泉の源泉、泉質
熱川温泉には多数の源泉があり、旅館組合が発行しているお散歩マップに掲載されている源泉櫓の位置だけでも18あります。泉質は塩化物泉で、源泉が高温なので多少加水される場合もありますが、文字通り湯量豊富な為大半の宿で源泉掛け流しで温泉を利用している、温泉好きにとっては理想的な温泉地と言えます。塩化物泉と一口に言っても、その成分は豊富で、源泉櫓には温泉成分が多数付着しており、定期的に源泉を清掃して取り除く様子も見られます。実際に入浴しても、塩分が強くて浸かり応えがあるのは当然として、塩化物泉特有の磯の香りを感じる上に、さらにしっとり感などの保温保湿効果等、湯に各種含蓄を感じ取る事も可能なので、皮膚感覚を総動員して熱川温泉の源泉の良質さを実感してみて頂きたいと思います。
なお無料の足湯は駅前の観光協会に隣接してある他、海沿いのポケットパークにもあります。
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