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ヤン・リーピン『孔雀』インタビュー!(5ページ目)

中国国宝級舞踊家といわれるヤン・リーピンが、3年ぶりとなる待望の来日を実現! 中国で大ヒットを記録し、最高傑作との呼び声も高い舞踊劇『孔雀』を上演します。ここでは、ヤン・リーピンと、その15歳の姪で本作にも出演するツァイー・チーにインタビュー。作品の見所についてお聞きしました!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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これまで中国各地で200公演以上を重ねてきた『孔雀』。同じ役を演じ続ける上で、新鮮な気持ちを保つために意識していること、心がけていることはありますか?

ヤン>新鮮な気持ちを保つための努力というのは私には必要なくて、毎回楽しく舞台に立っています。踊ることが私のストレス解消であり、安らぎでもあるので苦労はありません。この作品では孔雀が誕生して魂が滅びるまでを踊りますが、それはとても意義のあることだと思います。生まれてから死ぬまでを何度も演じて、その度新鮮な気持ちに生まれ変わる。だから何度踊っても飽きることはありません。

ツァイー・チー>いつも沢山の拍手をもらうので励みになります。同じように回っていても毎回違うし、新鮮な感覚があって、同じ作品を200回やっているという意識はないですね。

ヤン>最近は私よりツァイー・チーのファンが増えてしまって(笑)、彼女も喜んで踊っています。中国の『春節晩会』というテレビにみんなで出て、ツァイー・チーが4時間もの間回り続けたことがありました。『春節晩会』は非常に視聴率の高い番組で、10億人以上の中国人が見ていると言われるほど。そこで全国的にツァイー・チーの名前が知られるようになり、益々ファンが増えましたね。

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最後にメッセージをお願いします。

ツァイー・チー>この舞台を観て、時間というものをみなさんに改めて考えていただけたら。時間を無駄にしてはいけないということに、気づいていただけたら嬉しいです。

ヤン>非常に内容が豊富で、見所は沢山あります。ひとつの場面の中でも観るところが一杯ありすぎて忙しいくらい(笑)。中国では“一回では観きれない。4回観てはじめて観たと言える”といわれています。だから日本のお客さんも、ぜひ4回足を運んでもらえたら(笑)。そして時間と生命の関わりというものを、改めてこの舞台の中で感じていただけたらと思います。

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