最速、最も俊敏を謳う新型レンジローバー・スポーツ
先代となる初代レンジローバー・スポーツは、一見では分からなかったものの、ディスカバリーをベースに仕立てられたモデルだった。しかし、新型レンジローバー・スポーツは最新のレンジローバーと同様にオールアルミ製ボディとなり、名実ともにスポーツモデルとして「レンジローバー」ブランドの一翼を担う。グレードは3.0LのV6スーパーチャージャーを搭載した「レンジローバー・スポーツSE」と「HSE」、5.0LのV8スーパーチャージャーを積んだ「Autobiography Dynamic」の3つで、前者2グレードは8速AT、後者は副変速機付8速ATの組み合わせになる。
新型レンジローバーと並行して開発された新型レンジローバー・スポーツはだが、総部品点数のうち75%がレンジローバー・スポーツ専用品だという。
低く構えたフォルム
全長は先代よりも60mm長い4855mmで、全幅は55mm広くなっているが、コマンドポジションと呼ばれる姿勢で運転席に収まると、もちろん物理的なサイズの大きさは感じさせるが、それでもボディの四隅が把握しやすいという美点は受け継がれているレンジローバーよりも全長は150mm短く、全高が65mm低いからいくぶん威圧感は和らぐ感じもするが、「砂漠のロールス・ロイス」にふさわしい風格は「レンジ」ブランドにふさわしいもの。
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