輸入車/注目の輸入車試乗レポート

新型レンジローバーの軽快な走りと極上の乗り心地

レンジローバーに続き、オールアルミ製モノコックボディをまとったレンジローバー・スポーツに試乗した。すでに街を走りだしている新型の走りはどれほどの完成度を見せてくれるのだろうか。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

最速、最も俊敏を謳う新型レンジローバー・スポーツ

レンジローバー・スポーツ・フロント

ボディサイズは全長4855×全幅1985×全高1800mm。ホイールベースは2920mm。写真は3.0LのV6エンジンを積む「SE」グレード

先代となる初代レンジローバー・スポーツは、一見では分からなかったものの、ディスカバリーをベースに仕立てられたモデルだった。しかし、新型レンジローバー・スポーツは最新のレンジローバーと同様にオールアルミ製ボディとなり、名実ともにスポーツモデルとして「レンジローバー」ブランドの一翼を担う。

グレードは3.0LのV6スーパーチャージャーを搭載した「レンジローバー・スポーツSE」と「HSE」、5.0LのV8スーパーチャージャーを積んだ「Autobiography Dynamic」の3つで、前者2グレードは8速AT、後者は副変速機付8速ATの組み合わせになる。

新型レンジローバーと並行して開発された新型レンジローバー・スポーツはだが、総部品点数のうち75%がレンジローバー・スポーツ専用品だという。

低く構えたフォルム

レンジローバー・スポーツ・リヤ

価格はレンジローバー・スポーツ「SE」が798万円、「HSE」が903万円、「オートバイオグラフィ ダイナミック」が1260万円

全長は先代よりも60mm長い4855mmで、全幅は55mm広くなっているが、コマンドポジションと呼ばれる姿勢で運転席に収まると、もちろん物理的なサイズの大きさは感じさせるが、それでもボディの四隅が把握しやすいという美点は受け継がれている

レンジローバーよりも全長は150mm短く、全高が65mm低いからいくぶん威圧感は和らぐ感じもするが、「砂漠のロールス・ロイス」にふさわしい風格は「レンジ」ブランドにふさわしいもの。

次ページは、レンジローバー・スポーツの走りについて
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