クーポラの頂上に到着
クーポラの頂上では、上った甲斐があった!と思わせてくれるパノラマが見られます。特に見逃せないのは、バチカン庭園の法王の紋章を型どった植え込みです。この高さから見て初めてそのデザインがよくわかるからです。下りは上りよりも目が回ってきついかもしれません。手すりにつかまり、ゆっくり降りてください。
テラスまで降りたら
最後のゆるい坂を下り切ると、先ほどとは反対側の見晴らしのいいテラスに出ます。階段下にはクーポラ設計者ミケランジェロの胸像があります。右には無料のトイレがあり、外壁に設置されている水道は飲料水です。左方向には売店があります。店員は各国出身のシスターで、日本人シスターがいることもあります。絵葉書や切手も売っていて、バチカン郵便局の黄色いポストもあります。
その隣は休憩所です。Ristoro(=元気を回復する)という名前が示す通り、クーポラに登った人の喉を潤すための施設であり、バールではありませんので、売っているのは基本的にソフトドリンクのみ(ソフトクリームはあり)、椅子もないので立ち飲みになります。建物の外壁にある水道は飲料水です。基本的には禁煙ですが、どうしてもタバコを吸いたい方のために、テラスには灰皿を兼ねたごみ箱が設置されています。
その先に大聖堂のファサードがあり、その下にサンピエトロ広場が広がります。天気が良ければローマ南東にあるカステッリ・ロマーニが見晴らせます。
このあたりからクーポラの写真を撮ると、あまり近すぎずちょうどいいようです。
テラスからの下りはぜひ階段で
テラスで休憩して元気を回復したら、エレベーターではなくぜひ階段で降りてみてください。こちらの壁には過去にクーポラに上った各国の王族や皇族の記念碑がはめ込まれているのです。昭和天皇(1921年)、高松宮宣仁親王(1930年)、今上天皇(1953年)の記念碑を見つけてみてくださいね。クーポラからの出口は大聖堂内部、左身廊です。教会の中になりますので、くれぐれも大声を出したりしないように。暑くなって上着を脱いだ方は、肌を出していないかご確認を。そして脱帽も忘れずに。
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■Cupola(クーポラ)
開館時間:4~9月8:00~18:00、10~3月8:00~17:00
料金:7ユーロ(途中までエレベーター)、5ユーロ(すべて階段)