コミュニケーションはまず「質より量」
上司とうまくいっている社員は必ずその上司と飲みに行っている
すると面白いことにほとんどの場合、答えは「NO」なのだ。
逆に職場の先輩とうまくやれている若手社員は、頻繁に飲みに行っていることが多い。こうした経験から、「職場の人間関係」と「お酒」には何かしらの相互関係があるのではないかと思っている。
実は今回の調査でも、「上司で悩んでいる人」に職場での上司とのコミュニケーション量を聞いたところ、少ないと感じている人(やや少ないと少なすぎるの合計)は38.4%もいた。全体平均が22.8%であることを考えると、上司との関係性と「コミュニケーション量」には強い相関があることがわかる。
だからこそ、4月から新入社員になる学生には1つ肝に銘じてほしい。「とにかく上司と会話する機会を、自分から創ること」。
タバコを吸う人はタバコ部屋でもいいし、ラーメン好きな人は会社の近くにある美味しいラーメン屋を紹介してもらって一緒に行くのも良い。正直なんでも良いのだ。
しかし、もし可能なのであれば上司とは配属されたその月に1回は飲みに行ってほしい。そしてその時は、お酒の味よりも「上司との会話」を楽しんでみてほしい。話題はなんでも良い。
正直1回飲みに行ったからといって、翌日からいきなり上司が優しくなったりはしないかもしれない(逆に厳しくなることもあるかもしれない)。しかしきっと今まで知らなかった上司の一面や考えなどが聞けて、お互いに不思議な「安心感」を持って働くことが出来るようになるはずだ。
会社に就職したら、「誰と一緒に働くか」は自分自身では選べない場合が多い。仲良しどうし、付き合い易いどうしでつるんでいられた学生時代とは大きな違いがある。しかし「誰と一緒に働くか」は選べなくとも、その人たちと「どのように働くか」は自分自身で選ぶことが出来る。どうせ一緒に働くのであれば、お互いのことをよく知り、信頼し合って、楽しく働きたい。
そんな働き方を実現するためにも、ぜひ上手く「お酒」を活用しながら、上司とのコミュニケーション量を増やしていってほしい。