住宅設計・間取り/リビング・ダイニングの間取り

基本間取りの考え方シリーズ1 リビング・ダイニング編

家づくりを考えているとき、プランニングまではいかなくとも、簡単に間取りをイメージする際、どんなところに注意すればよいでしょうか。フローチャートで考えていきましょう。全3回の第1回目は、リビング・ダイニング。2回目はキッチン、3回目は寝室と全3回のシリーズでお届けします。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

フローチャートに学ぶ基本間取りの考え方シリーズ No.1
-リビング・ダイニング編-

はじめに

一般的に部屋の配置をすることを間取りといい建築士はプランニングともいったりします。建築士の言うプランニングの意味は、より多くの情報を盛り込み練りあげたものをプランと呼び、さらに練り上げていくプロセスをプランニングという考え方で使っています。

家づくりを考えているとき、プランニングまではいかなくとも、簡単な間取りを考える際に、どんなところに注意すればよいのか、フローチャートで考えていきましょう。この1回目では、リビング・ダイニングを、2回目はキッチン、3回目は寝室、と全3回のシリーズでお届けします。

団らんとなるリビング・ダイニングはどう考える

〇レイアウトで注意すること
・家族それぞれの動きや目線がさりげなく伝わる動線と家具のレイアウトに配慮する。
・ライフスタイルによってリビング・ダイニング,リビングダイニングキッチン,それぞれ独立など、どんな形式がよいのかをはっきりとイメージする。
・リビング,ダイニング,キッチンの中でダイニングとキッチンは明確な行為がありますがリビングにはありません。形式によってはキッチンの音や臭いには十分配慮するよう心がけて下さい。


〇広さ、寸法で心がけること

・リビングは10~12畳以上、ダイニングは6畳以上を目安にスペースを確保
・天井の高さは最低2.3m以上とし、高さに変化をつけるなど開放感を演出させる工夫をするとよい。


〇仕上げはどう考える
・あきのこないナチュラルな素材と色使いを心がける。
・空間のイメージをはっきりさせることが大事。
例えば床は無垢の自然なフローリングで、壁は白系のけいそう土、又は白いペイントなどです。


〇電気・照明計画の考え方は
・生活シーンに応じた照明計画を考える。例えば食事中、団らん、読書などの生活シーンです。
・埋め込み型の照明や無段階で明るさを調整できるライトコントロールをつけて雰囲気を変える工夫
・10畳で6個くらい、補助ダウンライトをつけておくと便利
・コンセントの高さは標準で床から25cmですが、高齢者がいる場合や使い方に合わせて、床から40cmにする、など上げてもよい


〇どんな設備機器や器具がありますか

一般的に装備されているものと、あると便利な設備機器があります。
・一般的な装備の例……エアコン、LAN用の配管、火災警報器
・選択する設備の例……暖炉、まきストーブ、ガス暖房、床暖房、天井埋込スピーカー、シーリングファン

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