ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

消費増税だけではない!? これからの家計負担増加は?

4月からの消費税アップに向けて、家計の対策は、もうお済みでしょうか? 今は、消費税アップが注目されて、その陰に隠れていますが、4月以降は、消費税以外にも、さまざまな分野で家計の負担増加が予想されています。今回は、消費税以外の4月以降の家計負担増加について考えてみます。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

  • Comment Page Icon

消費税以外に4月以降に上がるもの

■国民年金保険料(4月)、厚生年金保険料(10月天引き分)
4月から消費税が上がるけど、他にもいろいろ家計の負担が増える……

4月から消費税が上がるけど、他にもいろいろ家計の負担が増える……

平成16年度の年金制度改革で、国民年金保険料、厚生年金保険料は、平成29年度まで段階的に引き上げられることが決まっています。平成26年度の国民年金保険料は、月額で1万5250円(4月以降)となり、平成25年度から210円増えます。厚生年金保険料は、給料からの天引きになりますが、保険料率が本人負担分で平成26年9月以降(天引きは10月以降)0.177%引き上げられる予定です。

国民年金保険料については、平成26年4月から、2年度分の保険料を口座振替でまとめて納める「2年前納」が始まります。「2年前納」を利用すると、毎月納付する場合に比べ、2年間で14,800円程度の割引になります。「2年前納」で納付するためには、所定の手続きが必要になります。
【参考】日本年金機構

■復興住民税が一律1000円上乗せ(6月)
平成25年から49年までの25年間、復興特別所得税が通常の所得税に対し、一律2.1%課税されています。そして、所得税に加え住民税についても、平成26年から35年までの10年間、均等割部分について1,000 円引き上げられます。内訳は、都道府県民税が500 円と市町村民税が500 円となっています。

また、これは、あまり知られていませんが、平成25年1月から平成34年12月までの10年間、退職所得に対する住民税について10%税額軽減措置が廃止されていて、実質増税となっています。

■70歳代前半の医療費自己負担部分(4月)
70歳から74歳までの70歳代前半の人の医療費の窓口負担は、通常の2割に対し、1割となる軽減措置が取られていましたが、平成26年4月1日以降は、平成26年4月1日以降に70歳に達する被保険者について、誕生月の翌月以降の診療分から、療養に係る一部負担金等の割合を医療保険各法本則通り2割となります。なお、平成26年3月31日以前に70歳に達した被保険者は、引続き一部負担金等の軽減特例措置の対象とし1割に据置くことになります。

■年金減額(4月)
国民年金や厚生年金などの年金額は、物価変動に応じ毎年度見直される仕組みになっています。国は、物価下落後も高齢者の生活に配慮して、本来より高い水準(特例水準)を支給してきましたが、この特定水準を解消するために、昨年10月分から1%を減額、今年4月分(6月支給)から、0.7%減額(当初1%予定を縮小)、さらに来年4月には0.5%減額される予定です。

■高速料金改定(4月)
高速道路料金も4月から見直しが検討されています。緊急経済対策として導入した料金割引は整理し、高速道路
の料金割引全体を再編するという方針の下、通行時間帯別のETC割引が廃止・縮小され、利用者負担が増える見込みです。
【参考】国土交通省

>>まだまだある、負担増加が議論されている支出項目
 
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます