LGBT研修とは?
LGBT研修とは、特に何か決まった定義がある訳ではありませんが、よく私が最初に研修依頼をいただく際には、性の多様性や人権について話してほしいという意味合いで使われていることが多いように思います。(※あくまでも私の場合です。)しかし、実際にはそれだけでは完結できないことが多くあります。
なんのために学ぶのか!
LGBT研修とは?
「なぜ、今LGBT研修が求められているのか」「なぜ、LGBT研修を行う必要があるのか」この2つの視点を飛ばして、LGBT研修は語れないとすら私は思っています。
”研修そのものを行う意味”を考えていくことで、ご自身が当事者でなくとも、LGBT研修を行うことでの効果や可能性は計りきれません。一体その効果や可能性には、どんなものが秘められているのか、実際に私自身があらゆる行政や機関を周ってきた中で思うことをまとめていきます。
クラスに一人はいると言われているけれど…
数値の割合的には30人に1人。つまりLGBTの子はクラスに一人はいると言われていますが、その続きに続く言葉はありません。数値の面ではあながち間違ってはいないのかもしれませんが、実際のところは、LGBTの生徒がいたとしても、本人がカミングアウトを望んでいなかったり、望んでいたとしてもできる環境が整っていません。同時に、カミングアウトという選択にさえ巡りあえていない現状もあります。ただ私が、小中学校、高校と周らせていただく中で、本人も教員も双方が認識しているというケースは、各学校に1~2名が実際のところです。