スキャリーおじさんの愉快なしかけ絵本
スキャリーおじさんは、1970年代に人気を博し、今なお読み継がれているアメリカの絵本作家です。スキャリーおじさんの名前は知らなくても、その絵はきっとどこかで見たことがあるはずと言われるほど、多くの人に親しまれています。『よこながきしゃぽっぽ』は、そんなスキャリーおじさんが作った大迫力のしかけ絵本です。読みながら、スルスルッと折りたたまれたページを広げれば、あっというまに迫力満点の列車に早変わりします。では、早速ページを開いていきましょう!しかけの中にまたしかけ?! 『よこながきしゃぽっぽ』
『よこながきしゃぽっぽ』のストーリーはいたってシンプル。ゴリラのバナナンが、機関車の中で大好きなバナナをなくしてしまいました。そこで、みんなでバナナを探してあげることになるのですが、何しろこの機関車の後続といったら長い、長い! 貨物が連結したこの列車は、なんと3メートル近くにもなるのです。普通の絵本のように、ページをめくってお話を楽しむもよし、長く伸ばして「シュッポ、シュッポ」と電車ごっこをするもよし、の楽しい絵本です。その上、どんどん伸びていく折りたたみページのあちらこちらに、小さなめくりのしかけや動くしかけがほどこされていて、それで遊ぶのも楽しい! もちろん、バナナを探す楽しみもありますので、小さな読者それぞれの好みに合わせて色々な楽しみ方ができそうです。
また、しかけ絵本では、「すぐ壊れないかな?」という心配が否めませんが、他のしかけ絵本に比べると、かなりじょうぶで壊れにくいので、小さなお子さんから自由に楽しんでいただけます。もちろん壊れやすいパーツもありますので、絵本を大切に扱うことを学びながら読んでいただければ、嬉しく思います。
乗り物好きなお子さんは大興奮必至の絵本ですが、そうでないお子さんにも、ゴリラのバナナンだけでなく、スキャリーおじさんの絵本でおなじみの可愛い動物たちがたくさん登場しますので、きっと気に入っていただけることでしょう。小さいお子さん向けのしかけ絵本をお探しなら、楽しくて、とってもアメリカンなこの絵本をぜひどうぞ。
【書籍DATA】
リチャード・スキャリー:作 きたむらまさお:訳
価格:1680円
出版社:大日本絵画
推奨年齢:3歳くらいから
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