投資信託/NISA(日本版ISA)とは?その活用法

NISAで定期分配型ファンドに投資するなら?(2ページ目)

NISAで投信を購入する人の中には、「今ある資金を活かしながら定期収入を楽しみたい」というニーズの人もいます。定期分配型ファンドを選ぶときはついつい分配金額や分配金利回りに注目しがち。気づかないうちにリスクをとりすぎていないか要注意です。NISAの特徴を踏まえるなら、まずはこんなファンドからスタートしてみてはいかがでしょう。

執筆者:村岡 里香

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NISAでメインに保有したい分配型ファンドは?

比較的、安定的に利回りが期待できる定期分配型ファンドとしては、主に先進国債券に投資するものがあげられます。組入債券の平均格付けがA格以上、さらにファンドの中で広く地域分散が図られているタイプなどがおすすめです。

たとえば、海外国債ファンド(新光)や三菱UFJ世界国債インデックスファンド(三菱UFJ)などは先進各国の国債を中心に運用するタイプでコストが安め。運用によって得た利子・配当収益を中心に分配を行い、基準価額も安定的に推移しています。また、より低コストで保有できるETF、上場インデックスファンド海外債券毎月分配(日興)(※)を利用するのも良いでしょう。

※ETFの分配金を非課税で受け取るためには、受け取り方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。

※分配金利回りは2014年2月24日時点。リスクリターンの大きさの順番は一般的な傾向であり、商品内容や経済状況にもよります。

注目したい安定的な毎月分配ファンドをピックアップ(上の6本)。ハイイールド債、リート、株式に投資するファンドは高利回りの傾向だが、リスクも高いことに注意。※分配金利回りは2014年2月24日時点。騰落率は分配金込の基準価額の累積リターン。


利回りをよりアップさせたい人は、信用度を保ちつつ国債以外の債券に投資するタイプも選択肢になります。例えば日本を含む世界の公益企業・公社の社債を対象とするDWSグローバル公益債券ファンド(毎月)(ドイチェ)や、国債、社債に加えモーゲージ証券などに投資しつつ平均格付けをダブルA以上に保つゴールドマン・サックス毎月分配債券ファンド(ゴールドマン・サックス)などがあります。

いずれにしても安定的に運用収益をあげつつ分配金を支払っているファンドで、できるだけコストの安いものを選びたいものです。

NISAで分配金ライフを楽しむために

一口に定期分配型ファンドといっても、投資対象によってリスクやリターンの大きさは異なるので、内容をよく確認して選ぶことが大切です。まずは最も安定的な国内債券ファンドから保有してみて、徐々に値動きのあるファンドを組み合わせるのもお奨めです。NISAで分配金ライフを楽しむためにも、購入タイミングは分散させて価格変動リスクを抑え、高利回りファンドのみに集中させずに自分に合った分散投資を行いましょう。

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