“Go to Bed”に挑戦してみよう!
犬が考え出すのを待つ、根気のいる作業
実は、この撮影時、モデル犬を務めてくれたマーロン君には、写真にあるベッドに乗ってくつろぐという行動は、普段身についたものではありませんでした。キューがつき、山田さんとベッドとの距離が開いてからのマーロン君には、少々混乱が生じた様子でしたが、ある瞬間、「どうすればいいのかな?」と“考える”素振りが彼に見られたのをガイドは見逃しませんでした。距離が開いてからのステップを、山田さんはさらに細分化し、もう一度“ベッドを見るだけでクリック”“ベッドに近寄ったらクリック”という作業を繰り返したのです。この辺は我慢のしどころ、犬が“あ!これか!”と気づくまで、根気よく待ちます。
マーロン君はやがて気づきました。自らベッドのほうへ近づいて、ピョン!と乗ったのです。山田さんはすかさずクリッカーを鳴らし、ご褒美を与えました。ここからは実に早い。マーロン君は、“やっぱりこれでいいんだね?”と嬉しそうにその行動を確実に、何回も繰り返すのです。クリッカーである行動を覚えるということは、こういうことなのかということを目の当たりにし、この“気づき”の一瞬を分かち合えることにクリッカートレーニングの楽しさと奥深さがあると感じたガイドです。
さぁ、楽しさがだんだんとわかってきたところで、次回は、ターゲットの話へと移っていきます。
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⇒クリッカートレーニング-6(エモーショナルシグナルについて)
⇒クリッカートレーニング-7(ターゲットスティック/ダウンを教える)
⇒クリッカートレーニング-8(ヒールワークを教える)
【関連サイト】
PRAISE TOUCH(『プレイズタッチ・パートナーズ』公式ウェッブサイト)
RICO’S CANINE MASSAGE SCHOOL(山田さんが主宰するスクールのサイト)
RICOSホームページ(山田さんの活動に共感された企業がRICOSブランドを展開)
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