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愛犬と楽しくクリッカートレーニング!-3

クリッカートレーニングの3回目です。前回の復習をしながら、「キューのつけ方」「シェイピングについて」などを新しく学んでいきましょう。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

3回目となったクリッカートレーニング。まずは、前回の復習をしながら、次のステップへと進んでいきましょう。

キューのつけ方、そしてシェイピングという考え方について今回は学びます。

=Index=
・前回のおさらい、そしてキューのつけ方概要
・キューとは何? そのポイント
・“ルック”を例に、写真で見るキューのつけ方
・シェイピングについて

大事なポイントをもう一度おさらい

ドッグウィスパラー山田りこさんと、愛犬のマーロン君
「セッションを5分とか、5分を2回など決めてトレーニングするようにしてくださいね」(山田さん)
1回目2回目で学んだことは理解できましたでしょうか? 何事も基礎は大事です。これまで学んだことは、クリッカートレーニングを行うにあたってとても大切なことですので、ここでおさらいを兼ねて整理してみましょう。最初に、セッションを始める前にメカニカルスキルのキーポイントをもう一度確認してみます。

●どちらの手にクリッカーを持つか、ご褒美を持つかを決めておく。さらに、どの行動を強化するのかを明確に決めて、ビジョンをもってセッションを始めること。
●犬をよく観察するように。
●クリッカーを鳴らすのは1回のみ。カチャカチャ連続的に何回も鳴らさない。
●強化したい行動が起こっている、まさにその瞬間にクリッカーを鳴らす。
●クリッカーを鳴らすことと、ご褒美を与えることはセットで約束事になっていながら、それぞれセパレートなものになるように。クリッカーを鳴らすのとご褒美をあげるタイミングが同時にならないよう注意。
●一日中クリッカーを持って犬を観察している必要はなし。一日5分、5分を2回……など決めてトレーニングを。

キューのつけ方、その流れとポイント

ここでは、前回出たキャプチャリングについてもう一度復習を兼ねて確認した後に、キューのつけ方の流れを追いながら、そのポイントをまずは簡単に説明します。

1:キャプチャリングとは、動物(犬)が自然に行う行動(誘導や強制によって引き出した行動ではない)をマークし、それを強化していくプロセスのことを言う。
2:犬が自然に行う行動をキャプチャして、それに対してキューをつけていく。
3:次第に、キューは、その行動を引き出すものになっていく。
4:キューの種類としては、「言葉(バーバルキュー)」「音」「ジェスチャーなどのハンドシグナル、ボディシグナル」「動物(犬)の体にタッチする」「匂い」など、好みや状況によっていろいろなものを使うことができる。
5:自然に行ったある行動に対してクリッカーが鳴るということを犬が理解し、その行動を頻繁に出すようになったら、その時がキューをつけるタイミング。
6:最初のうちは、その行動が出る瞬間に、しようとした瞬間にキューを出す(行動が終ってからではなく)。例えば、“スワレ”という言葉をキューに、座る行動を教えたいなら、犬が座ろうとするまさしくその時に“スワレ”と言うように。
7:犬がキューに気づき、それを待つようになってきたら、徐々にキューを出すタイミングを行動が起こるより前へ前へと、前倒ししていく。

次のページでは、キューのつけ方についてもう少し説明をしていきましょう。
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