クリッカートレーニングも8回目を迎えました。最終回では、“ヒールワーク(ついて歩く)”を教えてみましょう。

リードが緩んだ状態で歩けるということは、犬もそれだけ落ち着いた気持ちで歩けるということ。是非、教えて頂きたいしつけの一つです。

=Index=
・緩んだリードで歩けることの大切さ
・ヒールワークを教えてみよう!

緩んだリードで歩けることの大切さ

ドッグウィスパラー山田りこさん
「ヒールワークは、犬にとっても動く分、楽しいトレーニングになります」(山田さん)
犬との散歩中、また、お出かけ時には、いろいろなシチュエーションが考えられますねぇ。他の犬と出会う、ネコが目の前を横切る、子供が美味しそうなお菓子を手にはしゃいでいる……など、犬にとっての誘惑物はたくさんあります。そういう時に、愛犬が予想外に興奮し、コントロールできないようでは困りもの。

ずっと以前のことですが、大型犬と散歩中、飼い主さんはコントロールできなくなったのでしょうか、引きずられるままに踏み切りの中に入ってしまい、そこへ丁度電車が……。犬は助かったそうですが、飼い主さんは命を落としてしまったというニュースを目にしたことがありました。

時にリードの扱いが、愛犬自身、飼い主さん自身、そして他者にとっても危険なことになってしまうこともあり得るということ、そして、様々な状況を想定して、セルフコントロールができるか?という意識は、常に念頭に置いておくべきでしょう。

「いつでもパートナー(飼い主)の左側について歩かなければいけない、ということでは決してありません。常に横について、パートナーをじっと見上げている姿勢を続けることによって、実は犬の首(頚椎)のバランスも崩れてしまうことがあるのです。要は、ちゃんと横について歩いて欲しい時にはそうできる、それ以外の時には多少リードが伸びていても、リラックスして歩ける、という使い分けができればいいのです。その時々のシチュエーションによって、何をどう求めるか、という認識が持てていることが大事ですね」(山田さん)

ヒールワークのトレーニングに必要なこと

ヒールワークのトレーニングに、まず必要なことは、アイコンタクトがとれているか?ということです。加えて、自分自身が、絶えず犬に対して注意を向けていられるか?ということも大切なポイントになります。

このトレーニングに役立つのは、これまでに学んだ“ルック”と“ターゲット”。

例えば、犬が前に出過ぎ、ヒールのポジションに戻したい場合には、ハンドターゲットで戻すことができますし、ヒールワークの最初の段階では、2歩歩いて→“ルック”+クリック+トリーツ、これを繰り返し、やがて2歩を3歩に、またその距離をランダムに変えたりして練習していくこともできるわけです。

さぁ、次のページでは、実際のトレーニングの仕方を、写真を使って説明しましょう。