今後注力していきたいプラットフォームはiPhone
ゲーム業界人が最も注目しているハードはiPhone。時代の流れを感じます
この方たちに、「ビジネス上で、今後注力したいと考えるゲームプラットフォーム」を聞いたアンケートがあります。1人3つまで回答できるアンケートなので、やはり足しても100%にはなりません。
第1位は、iPhone50.9%。ゲーム専用機を差し置いてiPhoneがトップに来るのは、時代の流れを反映していると言えるでしょう。しかもこれはダントツです。iPhoneがトップであって、Android Phoneがトップではない、という点も興味深いところです。2位はPS4で、39.1%。2014年2月22日に日本でも発売されましたが、このアンケート当時はまだ未発売です。ガイドは、次世代機、特に国内据え置き機においては充実したコンテンツを集めるのが大変に困難で、故にそこがキーになると考えています。そういう意味では、この結果はPS4にとって非常にポジティブであると言えるでしょう。
続いて、3位がAndroid Phoneで、38%。iPhoneと比べるとかなり落ちるものの、やはりスマートフォンに対してビジネスチャンスを感じている業界の方々が非常に多いということは間違いないようです。
4位はPSVitaで20.9%、普及が今一歩進まない現状を反映していると考えられますが、普及状況のわりには健闘しているともとれそうな数字です。そして、5位は意外にも3DSで、20.2%。3DSは国内市場では絶好調で、既に1,500万台を突破。PSVitaが約250万台程ですから、その差は歴然。にもかかわらず、東京ゲームショウに来たゲーム業界関係者からすると、力の入れ具合は同等ということになりますし、もっと言えば、これら2つの携帯ゲームハードよりも、PS4により力を入れていきたい、ということになります。
さて、あと気になる残り2つの次世代据え置きハードですが、Xbox Oneが8.5%で9位、Wii Uは6%で11位とかなり低調。これは、PCの17.5%、iPadの15%、Tabletの12.1%よりもさらに低い数字となります。ちなみに10位がPS3で、6.9%、Wii Uはそれよりもさらに低く、ビジネス上、魅力あるプラットフォームになっていないという業界の目が伺えます。
スマートフォンと、PS4
据え置きハード市場が縮小傾向の日本において、PS4にこれだけ注目が集まることは、とても嬉しい、今後に期待が持てる結果ですよね(イラスト 橋本モチチ)
東京ゲームショウに集まっているのは、ゲーム業界関係者や、ゲームに強い興味を持つユーザーです。そういう意味では、簡単に一般化はできないものの、ゲームに関して感度の高い人たちの動向については、ある程度ここから推測できそうです。
東京ゲームショウ2013で感じられたこの流れが、2014年にどのように現れ、そして東京ゲームショウ2014が今度はどんな風に盛り上がるのか、追いかけてみるのも面白いのではないでしょうか。
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