最後は助演男・女優賞。女優賞が混戦!
まずは助演男優賞から行きます!〇全米映画賞受賞数による順位(助演男優賞)
- ジャレット・レト『ダラス・バイヤーズクラブ』
- マイケル・ファスベンダー『それでも夜は明ける』
- バーカッド・アブディ『キャプテン・フィリップス』
- ジョナ・ヒル『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- ブラッドリー・クーパー『アメリカン・ハッスル』
いずれの賞も圧勝する人がいるのが今年の特徴ですね。助演男優はジャレット・レトが前哨戦を独走しました。体重を落として女装をしてスイートなトランスジェンダーを演じ、スクリーンで華を咲かせています。
これまで賞レースにからんでくるタイプの役者じゃなかったので、逆に新鮮に映ったのかもしれません。前哨戦の結果だと間違いなくジャレット・レト。受賞数では2番目のマイケル・ファスベンダーは、かつて『シェイム』に主演したときアカデミー賞候補確実と言われながら候補落ちしたのですが、やはり実力を認められた感がありますね。ジョナ・ヒルとブラッドリー・クーパーは前哨戦の受賞ゼロなので前哨戦の結果だけだと苦しいかな。
LOS ANGELES, CA - JANUARY 18: Actor Jared Leto poses for a portrait during 20th Annual Screen Actors Guild Awards at The Shrine Auditorium on January 18, 2014 in Hollywood, California. (Photo by Theo Wargo/WireImage)
お次は助演女優賞です。こちらは白熱の前哨戦レースを展開しました!
〇全米映画賞受賞数による順位(助演女優賞)
- ルピタ・ニョンゴ『それでも夜は明ける』
- ジェニファー・ローレンス『アメリカン・ハッスル』
- ジューン・スキップ『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
- ジュリア・ロバーツ『8月の家族たち』
- サリー・ホーキンス『ブルー・ジャスミン』
2013年前半はルピタ・ニョンゴが独走しておりそのまま行くかと思いきや、少しずつジェニファー・ローレンスが距離を縮めてきました。とはいえ受賞数でいくとニョンゴの圧勝なのですが。
ジェニファーは昨年『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞しているから、今年はないんじゃない? と思いそうですが、この後半の巻き返しは彼女がハリウッドに愛されている証では? と思ったりして。
ちなみに大スター女優のジュリア・ロバーツは久々候補入りしていますが、前哨戦はまったく受賞していませんので、さすがのジュリアでも今回の受賞はないでしょう。
LOS ANGELES, CA - JANUARY 18: Actor Lupita Nyong'o poses for a portrait during 20th Annual Screen Actors Guild Awards at The Shrine Auditorium on January 18, 2014 in Los Angeles, California. (Photo by Theo Wargo/WireImage)
ここまで50余りの全米映画賞から、アカデミー賞前哨戦の模様をお伝えしました。ただし、前哨戦で受賞数が多かったからといって、アカデミー賞も受賞できると決まったわけではありません。これまでも大ドンデン返しはありましたからね。
ちなみに外国語映画賞に参加していた日本映画『舟を編む』は惜しくも候補には選ばれませんでした。しかし、アニメーション部門で宮崎駿監督の『風立ちぬ』が。短編アニメーション部門では森田修平監督の『九十九』が候補になっています。全米映画賞では『風立ちぬ』が9つの賞を受賞していますがディズニー映画『アナと雪の女王』がほかの賞をほとんどさらっています。強敵ですねえ。
次回はワタクシが独断と偏見でアカデミー賞を予想してみます!