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メルセデス・ベンツのビアノが100万円以下に!

もはやファミリーカーの代名詞といえばミニバンですが、今回ご紹介するのは、家族の旅行にも趣味の基地としても使える、一粒で二度おいしい的なミニバン。アイデア次第で使い方が広がるメルセデス・ベンツのビアノが100万円以下から狙えます。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

名前を変えたほどメーカーが意気込んだミニバン

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツのビアノ(現行)をご紹介したいと思います。
メルセデス・ベンツ ビアノundefinedフロント

4755mm×1910mm×1900mmというサイズはハイエースより85mm短く、30mm広く、205mm低いというサイズ。最小回転半径は5.4m(ハイエースは5.2m)。ちなみに全長5000mmとしラゲージを245mm延ばしたアンビエンテロングというグレードもあります

現行と書きましたが、今年1月に新型のVクラスが本国で発表され、欧州では5月から発売が開始されますから、日本でもそう遠くない将来、旧型になる予定です。

そもそも1998年に登場したミニバン、Vクラスの2代目がこのビアノで、マイナーチェンジの際にVクラスと名前を戻し(←いまここ)、3代目もVクラスを踏襲するため、振り返って見ればこの車だけ、名前が異なります。

ではなぜこの車だけ、というかわずか3年間だけ(ビアノの名称は2003年10月~2006年10月)名前を変えたのでしょう。

それは初代VクラスがFF(フロントにエンジン&前輪駆動)だったのに対し、ビアノは他の多くのメルセデス・ベンツ同様、FR(フロントにエンジン&後輪駆動)だったからだと思われます。
メルセデス・ベンツ ビアノundefinedサイド

ベースグレードのトレンドのサスペンションはバネ、アンビエンテとアンビエンテロングはリアがエアサスとなります。またアンビエンテとアンビエンテロングはルーフレールやアルミホイールも標準装備

FRこそメルセデス・ベンツ! と思うのはユーザーだけでなく、メーカーとしても自負があったのかも知れません。だからこそこのビアノはFRになったと思います。

また初代Vクラスの2.8LエンジンはVW製でしたし、既存の商用車をベースに開発されたミニバンでした。そうした生い立ちを消し去るべく(?)Vクラスという名前を捨て、メルセデス・ベンツらしい車としての新しい人生を歩もうとしたわけです。

ところが、その後同社のラインナップがすべて英文字+クラスで統一されたり、おそらくビアノよりVクラスのほうが通りがよい(認知がある)という理由もあり、わずか3年で名前を元に戻したのでしょう。

ちなみに欧州ではマイナーチェンジした後もビアノのままでした。しかし、今度の3代目からはVクラスという昔の名前に戻ります。

ともあれ、昔の名前を一度は捨てる決心をしたほど、メルセデス・ベンツとしては力を入れた車です。それが原稿執筆時点では100万円以下から狙えるようになりました。

個人的にミニバンは好みではないのですが、ビアノにはミニバンとしてではなく「道具」としての魅力を感じます。同じような道具にトヨタハイエースがありますが、現行型はまだ100万円以上します。もちろんビアノより新車時価格は安いのですが。

そうなると、ビアノを道具として使っちゃえ!という選択も十分アリではないかと思うのです。

もちろん家族で楽しむミニバンとしても魅力ある車です。つまり一粒で二度おいしい。そのおいしさ、次ページでさらに見ていきましょう。
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