保護者や家族みんなで話し合うべき3つのポイント
家族が協力できる部分についても決めて、早めに行動しましょう。ポイントは「スケジュール」「お金」「生活」の3点です。まずは、受験スケジュールを確認し、受験までに保護者が準備しておくことや必要な物などを、時系列で紙に書き出しておきましょう。できれば大きめの1年カレンダーを用意して、何月までに「何をする」あるいは「何を決める」と大まかなステップを書いて、いつでも見えるところに貼っておくのがおすすめ。これらを折に触れて確認し、話し合いながら進捗状況を把握していくことで受験準備が着実に進められ、またお子さんの励みにもなるはずです。
お金の面では、家庭の経済状況を本人にも率直に話すことも必要です。一口に大学といっても、私立大と国公立大では学費が異なり、また自宅通学生とアパートなどの下宿生とではかかる金額が大きく変わってきます。できるだけ本人の希望を叶えるという前提で考え、お子さんに伝えましょう。そのうえで、志望校が遠方の私立大学など費用が高額な場合には、家庭の生活に大きな支障を来すことのないよう保護者としてしっかりプランを立てて備えましょう。
生活面についての確認も重要です。特に新3年生の家族では、保護者や兄弟姉妹の役割分担も含めて全員でよく話し合い、入試までの1年間、受験生を支えるための“協力シフト”をつくってあげましょう。
次ページ:本人の自主性になるべく任せて、親はサポートに徹すること