フレンチ/東京のレストラン

“心つかい”が溢れる「プレヴナンス」(2ページ目)

外苑前にオープンした注目のフレンチ。オーナーシェフは、静井弘貴さん。東京・神宮前「レストラン アイ」のシェフなどを歴任して渡仏後、こちらのお店をオープン。店名の「プレヴナンス」とは、フランス語で“心づかい”という意味。まさに、シェフを始めスタッフの皆さんの“心づかい”に溢れたお料理とサービスを堪能出来るレストランが誕生しました。

岩谷 貴美

岩谷 貴美

グルメ ガイド

フードとビューティーのジャーナリスト。 雑誌、ラジオ、TV、webを中心に活躍し、食コンテストの審査員や、百貨店催事のプロデュース、企業コンサルティング、商品開発にも携わる。 ジャンルは和食/フレンチ/イタリアン/中華からスイーツまで。1日にフルコースを3回、スイーツに関しては20~30品食べるのも日常茶飯事。

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自慢のコースは手の込んだアミューズから

帆立とキャビアのタルタル、ブロッコリーのヴルーテ、ゆずの香り

帆立とキャビアのタルタル、ブロッコリーのヴルーテ、ゆずの香り



あえてタルタルにして食感を楽しめるようにした帆立に、シェフ一押しのベルギー産キャビアで程よい塩分が加えられています。柚子の香りも爽やかで、アミューズから和食材の取り入れ方が巧みです。
柔らかくした下仁田ネギの冷製undefined黒トリュフのヴィネグレットとラメル

柔らかくした下仁田ネギの冷製 黒トリュフのヴィネグレットとラメル


旬の下仁田ネギを丸ごと少量のコンソメと共に約70度で4~5時間かけて真空調理したもの。その下仁田ネギの上にリードヴォーや黒トリュフを重ね、ソースの海に浮いている姿はまるでデザートのようにも見えます。ネギの甘さがリードヴォーの旨味をまろやかにし、黒トリュフの香りを纏うととても深い味わいになっていて、存在感のある一皿でした。

自家製パン

自家製パン

牛乳を練り込んだ柔らかなパンと香ばしいライ麦パンは、どちらも自家製です。小ぶりなので、食べ終わるとすぐにおかわりを出して下さいます。常に温かいパンを食べられるようにしているところにもシェフの“心づかい”が感じられました。

 

牡蠣とソーセージグリエのラヴィオリ、キャベツのアンプーレundefinedマッシュルームのカプチーノ仕立て

牡蠣とソーセージグリエのラヴィオリ、キャベツのアンプーレ マッシュルームのカプチーノ仕立て

見慣れているラヴィオリとは全く違うビジュアルに驚きました。牡蠣が広島産の大粒タイプなので、その大きさに負けないようにラヴィオリも厚みがあり大きな生地でしっかりと包まれていたのです。

中には大きな牡蠣が

中には大きな牡蠣が

上にはバターソテーしたキャベツで甘みが添えられ、マッシュルームの泡が旨みをプラスし、冬の味覚が満喫出来ました。

 

仏産フォアグラ3種の調理法undefined~ボンボン、テリーヌ、ムース~

仏産フォアグラ3種の調理法 ~ボンボン、テリーヌ、ムース~


ボンボンはジャガイモの衣で覆い香ばしく、テリーヌはリンゴのコンフィチュールや青りんごのグラニースミスで濃厚な味のテリーヌに程よい酸味と爽やかさをプラス。ムースには、スパイスを使った焼き菓子「パンデピス」を添えてコクを出した3つが並んだ贅沢な一皿です。

ビジュアルだけでなく、食感、味付け、濃度の違いを楽しめ、思わずワインがすすんでしまいます。ちなみにこのお料理に合わせていたワインは赤のフルボディでした。


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