漢字検定/試験対策・勉強法

漢検準1級に合格するためのコツとは?(2ページ目)

漢字検定準1級の試験は、2級までの常用漢字(2136字)とは違い、総数3000字からの出題となります。この難関を突破するにはどんなコツが必要かを紹介します。

藤本 正史

執筆者:藤本 正史

漢字検定ガイド

準1級の過去問題から

ここで、H24年度第1回の準1級試験問題から幾つか例題をピックアップします。各問題でヒントを挙げたので、うまく正解を導き出せるかどうか試してみましょう。

【読み問題】
次の「」内の漢字の読みを答えなさい。
(1)~(5)は音読み、(6)~(7)は訓読みである。

(1)船内の「烹炊」所を任せられる。
(2)隣の部屋から「哀咽」の声が聞こえる。
(3)文雅を以て其の政を「絢飾」す。
(4)「帥先」して難事に当たる。
(5)「或問」形式の入門書を読む。
(6)事ここに至って道は「谷」まった。
(7)緊張の余り挨拶しながら「吃」った。

<ヒント>
(1) 「割烹着」の「烹」と「炊飯」の「炊」。
(2) 「哀愁」の「哀」と「嗚咽」の「咽」。
(3) 「豪華絢爛の「絢」と「服飾」の「飾」。
(4) 自ら先に行う事を何と言う?
(5) 「或」と似た漢字の「惑」の読み方は?
(6) 慣用句の「進退谷まる」の読み方は?
(7) 緊張して声が出にくかったりすることを事を何と言う?

準1級や1級では、聞いたこともない熟語が出題され、問題文を理解することすら困難な場合があります。そういった時でも諦めて投げやりにならず、冷静になって思考してみることが大切です。

<難読漢字を読み解くためのポイント>
1.その漢字を使う他の熟語や言葉をイメージする
2.その漢字と似た漢字や同じつくりの漢字をイメージする
3.その漢字が表す物事やシチュエーションをイメージする

出題された漢字や問題文の意味を理解出来なくても、読み問題では読み方さえ正しく書ければいいのです。本番では慌てず引っかけ問題に引っかからないよう、インスピレーションとイマジネーションをフルに活用して正解を導き出してみましょう。

<解答>
(1)ほうすい (2)あいえつ (3)けんしょく (4)そっせん
(5)わくもん (6)きわ (7)ども
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