腰痛/腰痛の予防・解消法・体操・ストレッチ

+2cm背が伸びる!? 腰痛予防を兼ねた簡単伸長法

大人になっても「身長を伸ばしたい!」と思う人は多いもの。成長期を過ぎてからの身長は基本的には大きく変わりませんが、毎日体にかかる重力と疲労で、実際の身長が縮こまっている可能性があります。正しく疲労回復して椎間板をしっかり伸ばすことで身長を伸ばす簡単エクササイズをご紹介します。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

大人でも身長は伸びる?

身長を伸ばしたい人の理由には他人からの印象を挙げる場合が多いです

身長を伸ばしたい人の理由には他人からの印象を挙げる場合が多いです

「もうちょっと身長を伸ばして恰幅よく見せたい」「もっとスラリとしたモデル体型になれたらなぁ……」と、様々な思いで身長を伸ばしたいという成人の方にお会いすることがあります。

でも、すでに年齢を経てしまった大人が背を伸ばすとなると、特殊な薬を使うのか、それとも何かしらの手術を受けるのか…… と、あまり現実的ではなさそうだと諦めてしまうものでしょう。実際に成長期を過ぎてから身長を伸ばすことは簡単なことではありません。

しかし健康的に無理をせず、簡単に見た目の身長を伸ばす方法があります。もちろん、一大決心を迫られるような方法ではなく、ほんの少しの意識とエクササイズです。「今の自分自身の身長は、日常の疲労が溜まった状態の数値であり、全身の疲れの状態によって数値は変化する」という前提で考えるとよいと思います。

一日の負担をうける椎間板…朝と夜でその差2cm

普段意識されにくいですが、私たちは重力に逆らって毎日の生活を送っています。重力に逆らうというと随分と重労働名イメージがあるかもしれませんが、朝、ただ普通に目覚めて布団から起き上がり、身支度をするために部屋の中をウロウロ歩き回る……これだけのことでも、重力に逆らいながら行っている当たり前の動作です。

例えば身長が170cmの人が、このように当たり前に過ごし、1日の生活を終えると、夜眠る頃には朝の身長よりも約2cm縮まると言われています。これは、背骨の衝撃吸収材でもある、水分の多い「椎間板」が、重力の負荷により潰れてしまうからと考えられています。

身長はかっちりと決まったものだと思われがちがですが、実際には一日のうちでも変動があるもの。毎日全身の疲れを正しくケアすることで、大きなお金やリスクを取ることなく、見た目身長を変えることができるのです。

実身長以上に、身長が縮こまって見える姿勢の特徴

そして、疲れている人に多い「頭や腕が重そうな姿勢」。見た目にも疲労がわかりやすく表れたケースです。
  • 横から見たときに、両肩が体の前に入り込みがち
  • 耳の穴と肩先を線で結んでみると、耳の穴よりも肩先が前方にある
  • 顎を突き出した位置に頭がある
などの人が、これに該当します。

頭を持ち上げる働きをする筋肉が疲労してしまうと、首よりも下部の筋肉にも負担が生じ、全体的に縮こまったような姿勢に見えてしまいます。このように、背部の筋肉疲労により、背が低く見えるような縮こまり姿勢になっている人は、背筋を伸びした際に、身体のどこかに痛みを感じることがあります。また、縮こまった姿勢でいることが、楽に感じたりもします。

疲労回復もできる! 身長伸ばしのエクササイズ

それでは、見た目身長を伸ばすためには、どのようにすればよいのでしょうか? 椎間板の性質を考えると、重力から解放させるために、夜は布団に横になり、しっかりと睡眠時間を確保することが大切といえます。そして、エクササイズもデスクワークの後や疲れを感じた後、お風呂上りなど、1日に数回行うことができると良いかと思います。

思いきって大きめに足を広げてみましょう

思いきって大きめに足を広げてみましょう

1. 平らな場所で足をなるべく大きく広げます。

 
真下に腰を下ろすように意識をしてください

真下に腰を下ろすように意識をしてください

2. 腰を曲げないように注意しながら、10秒間ほどかけながら、膝を深く曲げていきます。この時に、足のつま先ができる限り外側を向いていることがポイントです。そして、膝を深く曲げると、脚の付け根が伸ばされる感覚が得られます。

「1」「2」のポーズを1セットとして、3~5回くらい繰り返します。


 
つま先立ちでバランスを崩しやすい人は、少しずつ調整しながら行いましょう

つま先立ちでバランスを崩しやすい人は、少しずつ調整しながら行いましょう

3. 次につま先立ちになりながら、お尻をキュっと締めるように力を入れながら、両手を天井方向へ引き上げるよう伸ばしていきます。この状態で、3回深呼吸を行い、気持ちよく体が伸びていくことを感じて下さい。

 

深呼吸は、鼻から息を吸い口からゆっくりと吐いていきます

深呼吸は、鼻から息を吸い口からゆっくりと吐いていきます











デスクワークや立ち仕事などで同じ姿勢が続き、椎間板や姿勢保持の筋肉への負担がかかりやすい人は、「1」「2」を繰り返すだけでも疲労回復に役立ち、スッとした身長を保つ姿勢が意識しやすくなります。仕事の合間にお試しください。
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