絵本/絵本関連情報

飛び出すお菓子を召し上がれ?! 『クッキーカウント』

飛び出す絵本の作者として世界的に有名なロバート・サブダ。彼の作品には、いつも驚きと楽しさがたっぷり詰まっています。そんな作品の中から小さなお子さんも一緒に楽しめる美味しそうな(?)しかけ絵本『クッキーカウント』をご紹介します。

執筆者:大橋 悦子

小さな子も大喜び! ロバート・サブダのオリジナル絵本

紙の魔術師と呼ばれ、飛び出す絵本の作者として世界的に有名なロバート・サブダ。彼の作品は、代表作『不思議の国のアリス』をはじめ、いずれ劣らぬ名作揃いで、そのクオリティの高さにはいつも驚かされますね。そのため、大人のための仕掛け絵本が多いような印象がありますが、もちろん、それだけではありません。小さなお子さんも一緒に楽しめる美味しそうな(?)しかけ絵本『クッキーカウント』をご紹介します。

飛び出す!回る!また飛び出す!『クッキーカウント』

『クッキーカウント』の表紙画像

ロバート・サブダがおくる、食べちゃいたくなるようななしかけ絵本

食いしん坊のねずみくんが、楽しそうにお菓子の数を数えていきます。飛び出してくるお菓子は、ページをめくるたびに1つずつ増えてくるだけでなく、そのしかけもレベルアップしていきます。かざぐるまクッキーが回転したり、ねずみたちが一斉におみくじをひいたり、ステンドクラスクッキーがキラキラ輝いたり、最後はなんとお菓子の家まで登場します。

それらが、ジャジャーンと飛び出してきたかと思うと、何事もなかったかのようにパタンと元に戻っていく……そんな、さすがの仕掛けの数々に、子どもたちは、「わぁ!」だの「おぉ!」だの、最初から最後まで歓声をあげて大喜び。一方、大人の方はといえば、ポップアップの仕組みを何とか暴こうと、あちらを見たりこちらを見たり、探れば探るほど、その精巧さにただただ感心するばかりです。

さて、こういったしかけ絵本は、精巧に作られていればいるほど、子どもたちに預けるかどうか迷いますね。ちょっと手荒に扱えば、すぐにどこかが壊れてしまう心配もゼロではありません。さて、どうしたものか……。ご家庭によって対応は違うと思いますが、「本は大切に読むもの」ということを知り、どのように扱えばよいかを学ぶ機会にしていただけるといいなと思います。4~5歳以上のお子さんなら、しっかり話をした上で、子どもたちを信じて預けてみるも良いのではないでしょうか?

さて、この絵本は、大きさが縦21センチメートルほどで、ロバート・サブダの作品にしては少し小さめで、その点も子どもたちが自分でページをめくることができて、楽しさが増します。小さいけれども充実の仕掛けが嬉しいポップアップ絵本です。


【書籍DATA】
ロバート・サブダ:作 わくはじめ:訳
価格:2940円
出版社:大日本絵画
推奨年齢:3歳くらいから
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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