任天堂が考える、スマートフォンの面白いアプリ

マリオとリンクの図

任天堂が考えるスマホのアプリとはどんなものなのか、いまから楽しみです(イラスト 橋本モチチ)

さあ、ポイントを整理していきましょう。

1つ目。任天堂はニンテンドー3DSやWii Uといった自社のプラットフォームを拡大する目的で、スマートフォンを有効に活用する方針を打ち出しました。継続的にユーザーと繋がっていく為のサービスアプリを2014年内に展開する予定です。

2つ目。大量のコンテンツがあふれるスマートフォンで注目を集め、継続的に利用してもらえるアプリを提供する為に、精鋭チームを編成。自分の土俵でないところで戦うのは難しいと判断し、自社のキャラクターの使用やゲームを作ることも選択肢として残しています。

3つ目。スマートフォンでの娯楽として最適でないため、過去のゲーム資産をそのまま移植するようなことはしない方針。逆にいうと、スマートフォンに最適化した娯楽を提供したい、ということでもあります。

4つ目。スマートフォンで直接のビジネスはしないと明言。有料アプリや、アイテム課金、ガチャなどの仕組みはおそらく使われないでしょう。

この4つをまとめると、任天堂の精鋭チームが作る面白いスマートフォンのアプリが無料で使える、ということです。そしてそれは、ゲームかもしれません。ほら、なかなかワクワクする話だと思いませんか? 直接のビジネスをしないことで、他のメーカーとは全く違うアプローチができる任天堂が、スマートフォンで何をするのか、これはやっぱり見ものでしょう。

任天堂は非常に厳しい状況に追い込まれています。特にWii Uは立ち上がりに失敗したことにより、市場が見えず、ソフトが集まりにくいという悪循環を背負うことになります。任天堂自身も、2013年の年末商戦に挽回できなかったことを受けて、大逆転のシナリオから、現実的な数字の中でWii Uのビジネスをどう育てていくかという方針に転換しています。

しかし、実は任天堂にはまだ圧倒的に強いポイントもありまして、それは大変な資産を保有していることです。実は現金及び預金、そして有価証券をあわせると9,000億円もの大金を内部に貯めています。豊富な資金を背景に、困難な場面でも新しいことにチャレンジし続けることができるのは、任天堂という企業のきわめて強靭なところであると言えます。

大変な逆境の中での新しいチャレンジ、あの任天堂がスマートフォンでどんなことをしてくるのか、1人のゲームユーザーとしても、ワクワクしながら待ちたいと思います。

【関連記事】
今、任天堂が抱える危機的状況とは何なのか(AllAboutゲーム業界ニュース)
ドラクエを無料で100万人に配るわけ(AllAboutゲーム業界ニュース)
パズドラの「スマホ→3DS→スマホ」作戦(AllAboutゲーム業界ニュース)

【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。