プロレスとアイドルは親和性が高い
アイドルとプロレス団体が「対バン」? そんなイベントを行うのがアップアップガールズ(仮)とDDTプロレスリング。アイドルなのに常にファイティングポーズを崩さないアプガと、濃いキャラクターと熱さではアイドルに負けないDDT、そんな2者の正面衝突ってどんな大会に! DDTプロレスリングの「大社長」こと高木三四郎選手に話をうかがってきました。――まず知らない人向けにDDTとアイドルの関わりを説明しておけば、DDTは昨年8月17・18日の両国国技館大会初日にアイドルとのコラボ試合を組んだんですよね。
「昨年は両国2連戦の初日が『コラボ』がテーマだったんです。特にプロレスファンじゃないところにアピールしたかったというのがあって。その中でグループアイドルファン向けに、というのは絶対やりたかったんです。もともと僕がAKB48の総選挙をプロレスに取り入れようと思って、現場を見てみようと総選挙の会場に行った時に、思ってた以上にプロレスTシャツ着た人が多かったんですよね。それを見て衝撃を受けまして。『こんなにプロレスファンがアイドルに流れてるのか!』と」
――AKB48、ももクロあたりで流れたプロレスファンは少なくないですね。
「間違いなく親和性は高いので、両国ではアイドルファンにアピール出来る試合をと考えて2試合やってみたんですね。この時はアップアップガールズ(仮)さんとLinQさん、しず風&絆さん、BiSさん、あとレジェンドアイドルとして新田恵利さんにもお願いして」
――それで行われたのが「プロレス流対バン BiS vs DPG」と「アイドルランバージャック4WAYマッチ」の2試合でした。
アイドルランバージャック4WAYマッチではアプガの面々は木高イサミ選手とともに入場、リング上で「チョッパー☆チョッパー」を披露した。
――アイドルと組む試合、というので大変な面もありました?
「もともと強いパイプがあるわけでもなかったので、交渉も手探りだったんですよね。正直断られたところもあるんですけど、中には『プロレスだとももクロさんとかぶるので』って衝撃的な理由で断られたところもありましたね(笑)。あと『○○が出るならウチは出ない』とか……。その○○は元々出る予定なかったんですけど」
――どこの業界も「アソコが出るならウチは出ない」はありますよねえ。
「そういうところもちょっとプロレス界とアイドル界は似てるなと(笑)。もともとプロレスと一回でもコラボしたことあるアイドルさんは外して、まったく絡んだことないところと組もうと考えてたんですよ。それでいいメンバー揃ったんじゃないかと思います」