ユリは猫にとって非常に危険な植物です! |
中には「特に危険」とされている植物を摂取しても平気な猫がいるかも知れません。しかし、百合をいけてあった花瓶の水をひと舐めしただけで重篤な症状になり、死亡した例もあります。詳しくは「ペットに有害と言われる植物で実際に猫を亡くした方」をご覧ください。
一般的に、猫にとって危険とされている植物は部屋に置かない方が良いでしょう。万が一、猫が危険とされている植物を口にしたり、植物がある部屋で中毒症状を起こした場合、一刻も早く獣医師に相談してください。その場合、猫が口にした植物の葉や花、もし吐いたり下痢をしたものがあれば、それも持参し、口にしたかも知れないという可能性を伝えてください。
ここに記載した以外でも、危険な植物はたくさんあります。猫がいる場所に置く植物の取り扱いには十分注意してください。
猫にとって危険な植物一覧表
植物は、科・属と分類され、「科」には同じ成分が含まれた植物が多くあります。その成分が猫にとって毒となることが多いので、猫にとって危険な植物を「科」で分けて記載しました。ここに名前がない植物でも、科によって危険なものが多いので、同じ科に属するものは置かない方が無難だと思います。「★」の植物は命に関わる危険度が高い植物です。遊んでいるうちに、口に入ることも… |
- アジサイ ★
部位……蕾
症状……大量摂取の場合、けいれん 昏睡 呼吸麻痺 死亡。少量摂取の場合、嘔吐 沈鬱 元気消失
■アヤメ科
- アヤメ
部位……根茎
症状……嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎 - アイリス
部位……根茎
症状……嘔吐、腹痛、下痢 - サフラン
部位……根茎
症状……嘔吐、腹痛、下痢
■イチイ科
- イチイ ★
部位……種子(ただし果肉は無毒)、葉、樹体
症状……筋力低下、虚脱、悪心、嘔吐、腹痛、散大、多量摂取すると呼吸困難、振戦、不整脈、拡張期の心臓ブロック、突然死
■イチヤクソウ科
- イチヤクソウ
部位……全草
症状……血管拡張による血圧低下
■イチョウ科
- イチョウ
部位……種子(ぎんなん)
症状……皮膚炎、多食で呼吸困難
■イラクサ科
- イラクサ
部位……葉およ茎の刺毛
症状……皮膚接触で痛み・かぶれ・炎症、経口摂取で口腔の灼熱感、流涎、嘔吐、筋力低下、振戦、呼吸困難、徐脈
■ウコギ科
- セイヨウキヅタ(アイビー)
部位……葉、果実
症状……嘔吐、下痢、腹痛、口渇、硫涎、皮膚への刺激
■ウルシ科
- ウルシ
部位……乳液
症状……皮膚のかぶれ、炎症 - ツタウルシ
部位……特に樹液
症状……重度の皮膚のかぶれ - ハゼノキ
部位……全体
症状……皮膚のかぶれ
■エゴノキ科
- エゴノキ
部位……果皮
症状……苦味、口腔と喉の刺激、胃のただれ、溶血作用
■オシロイバナ科
- オシロイバナ
部位……根、茎、種子
症状……皮膚や粘膜への刺激作用。種子には幻覚作用。嘔吐、下痢、腹痛