なぜ、40代から女性の薄毛が気になりはじめる?
なぜ、40代から女性の薄毛が気になりはじめる?
このエストロゲンは毛髪を発達させ、毛髪の成長期を持続させる働きがあり、減少すると髪の成長期が短く、休止期が長くなってしまいます。エストロゲンの分泌は28歳ごろがピークといわれており、その後は年齢を重ねるごとに減少し、閉経後は副腎から分泌されますが、極少量になってしまいます。
女性のエストロゲン量の変化
更年期に入る40代はエストロゲンが減っていくため、1つの毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪そのものが痩せたり、髪の色が薄くなったりして全体的に薄毛になる傾向があります。これは女性特有の脱毛症で「女性型脱毛症」や「びまん性脱毛症」といいます。
40代女性に多いのは、頭頂部が薄くなる「びまん性脱毛症」
<目次>
自分の頭頂部、見たことがありますか?
他人からはよく見えるのに、自分ではあまり見ることがない頭頂部。実は頭頂部こそ、女性の薄毛の症状が最も顕著になるところなのです。自分の今の頭頂部の様子を把握している方は少ないのでは。そこで、合わせ鏡で頭頂部を見てみることをおすすめします。携帯などで撮ってみるのもよいでしょう。1ヵ月ごとに記録して、頭頂部の変化を把握すれば、薄毛の進行に早く気づくことができるでしょう。手遅れになる前に対処すれば、薄毛の進行を少しでも遅らせることが可能です。「薄くなってきた?」と感じたら、客観的に判断してくれる髪の専門家に相談すると安心です。
薄毛の進行を食い止める対策はある?
40代女性の薄毛の進行を遅らせるために、生活習慣やヘアケアの方法を見直してみませんか。40代の薄毛対策1:十分に睡眠をとる
薄毛の進行を食い止めるためには、十分に睡眠をとることが大切
副交感神経が優位になる22時~翌2時の間に睡眠をとると成長ホルモンの分泌が促進され、新しい細胞に生まれかわります。頭皮においては、毛母細胞や頭皮の皮膚細胞が生まれかわり、健康な毛髪が生まれ育つ良い頭皮環境に。11時~0時に休み、朝は6時~7時に目覚めるのがおすすめです。規則正しい生活リズムで十分な睡眠をとれば、薄毛の進行を遅らせることにつながるでしょう。
40代の薄毛対策2:シャンプーを見直す
頭皮に合わないシャンプーを使い続けると、頭皮に湿疹が現れるなどトラブルの原因に。毎日使うシャンプーは、髪と頭皮にやさしい低刺激のものを使いましょう。私のおすすめは「アミノ酸系」シャンプーです。アミノ酸系シャンプーは低刺激で、身体に対する安全性が高いシャンプーといえます。アミノ酸シャンプーを使い、正しい方法で髪と頭皮を洗えば、美髪を生む頭皮をキープできるはずです。40代の薄毛対策3:頭皮マッサージで血行を促進する
頭皮の血行が滞ると、美髪を生む毛母細胞に栄養が届かなくなってしまいます。1日数回、簡単にできる顔ヨガや頭皮マッサージ、ブラッシングをして頭皮の血行を促進させましょう。40代の薄毛対策4:バランスの良い食事を心がける
毛髪の約95%は、18種類のアミノ酸が結合してできているケラチンというタンパク質からできています。タンパク質を多く摂取でき、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを含む大豆製品をおすすめします。そのタンパク質を体の中に取り込むためには、ビタミンも必要。髪のためには、ビタミンA、B6、Eを積極的に摂取しましょう。ビタミン同様、髪の健康によいとされるミネラルも欠かせません。つまり、1つのものに偏るのではなく、バランスのよい食事を摂ることが大切です。ただし、サプリメントに頼ろうと考えている方は過剰摂取にご注意を。なるべくなら、食物から摂取するように心がけましょう。詳しくは下記の記事をご覧ください。
育毛剤はいつから使い始めたらよい?
「悪い抜け毛」の毛根の例
ただし、気をつけたいのは正常な抜け毛を「異常」だと勘違いすること。正常なヘアサイクルでは、1日100本程度の抜け毛は問題ありません。毛根部分を観察し、悪い抜け毛がないかどうかを見きわめましょう。
頭頂部を定期的にチェックして、髪の量の変化を観察することで薄毛進行の早期発見につとめてくださいね。
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