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都立中高一貫校ってどう? 合格する子の特徴や倍率・意外な落とし穴

人気の高まる、都立の中高一貫校。都立中高一貫校には様々なメリットがある反面、受験に際しては意外と知られていない落とし穴もあります。都立中学校の受験にと入学するメリットや、合格する子の特徴、合格倍率、注意点などをお伝えします。

西村 創

執筆者:西村 創

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都立中高一貫校ってどうなの? メリットや合格する子の特徴・合格倍率

中高一貫に入るメリットとは?

中高一貫に入るメリットとは?


都立中高一貫校受験にはメリットがある反面、意外と知られていない落とし穴もあります。都立中高一貫校受験と入学するメリット、注意点、合格するための条件をお伝えします。  

<目次>
 

都立中高一貫校受験のメリット

  • 私立中並みの教育環境
ほぼ無償で私立中学並みの教育環境で学ぶことができます。
  • 校風への適性
適性検査は「学校の校風に合うか」を見るためのもので、合格すればその学校に合う可能性が高いといえます。
  • 受験勉強期間
私立中の受験勉強は小4の2月からが基本ですが、都立中は適性しだいでは小6からの勉強で合格可能です。
 

都立中高一貫校に合格する子の特徴

  • 精神年齢が高く、論理的に物事を考えることができる
都立中では「小学校の学習指導要領を超えた内容」の選抜試験はできないことになっています。そこで「適性検査」と称して受験者の思考力や表現力を問うてきます。これは決してやさしい問題とは言えず、「社会のできごとへの関心が高い」「精神年齢が高い」「論理的にものごとを考えることができる」という子どもが有利です。
  • 文章を書くことを苦にせず、客観的な記述ができる
「自分の体験をもとに、400字で答えなさい」といった記述問題が多いのが中高一貫校の適性検査の特徴です。「書く力」は身についても、「体験談」を書けない受験生は多く、いろいろな体験をしている子どもが有利です。そんな体験をしていないという子は、は直接体験していなくても家族や友人との会話、本などを通じた「疑似体験」を多く仕入れておきましょう。
  • 私立受験のスタンスをあらかじめ決めておく
都立中高一貫校受験のために塾に通っていたものの、結果として都立は不合格となり、本番準備のために受けた私立中に進学するケースも多くあります。都立進学を想定していたご家庭の中には、私立の校風に馴染めずに外部高校を受験することになったり、授業料の支払いが困難になったりすることもあります。私立中は「都立に落ちたら行く」「受かっても行かない」「そもそも受けない」と事前にスタンスを決めておくことが都立中高一貫受験を成功させる条件です。
 

都立中高一貫校、受験前に知っておきたい「事実」

  • 高倍率の狭き門
都立中高一貫校は例年5倍程度の高倍率です。受験生の多くが不合格になる受験です。一方、同じ都立でも、高校受験であれば倍率は2倍未満となるところが多く、かなり入りやすくなります。中学受験をしないことにより、将来の学校選択の幅を広げるという考え方もあります。
  • 「適性検査」と呼ばれる入試問題は、私立とは大きく異なる
都立中の適性検査は「学力試験」ではないため、国語や算数といった科目の概念がありません。私立中学の入試問題とは、問題傾向が大きく異なります。例えば、ニュースについての関心や問題意識を問うものや、日常的な感性や観察眼を持っているかが試されます。したがって「このカリキュラムで学習すれば合格できる」という決定打がありません。模擬試験の偏差値通りの結果が出るというものでもなく、合否を読みにくいという特徴があります。
  • 私立中との併願が多い
都立中の「適性検査」に近い入試を行う私立中も増えています。私立の中には学費が免除される「特待生」コースを設ける学校もあり、こうした条件が叶えば、経済的な負担が軽減されます。都立中高一貫の入試対策をしながら、私立中の併願もしやすくなっています。ただ、「学力選抜試験」ではない「適性検査」で入学した生徒との知識量の差が入学後に広がり、生徒の学力が二極化してしまう学校も多いようです。

さて、いかがでしたか? 都立中学受験は、狭き門です。お子さんの適性を考えて、慎重に判断してください。

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