スウェーデン/スウェーデンの観光

バイキング時代の世界遺産、ビリカとホーブゴーデン(3ページ目)

スウェーデンには、2014年2月現在、15の世界遺産があります。1993年に世界文化遺産に登録されたビリカとホーブゴーデン地域は、バイキングで栄えたスウェーデン最初の町です。ここでは、アクセス方法や見所、お勧めのお土産などをご紹介します。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

バイキング時代のビリカの生活を垣間見ることができる博物館

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観光フェリーを降りてすぐ目に入るのが博物館の入り口、ガイドツアーの集合場所にもなります

ビリカでまず見逃せないのが博物館です。博物館ではバイキング時代のビリカの町の様子や住民の生活を、発掘調査によって明らかにされた事実をもとに作られたレプリカから見ることができます。

観光シーズンのみの開館となるこの博物館には、盗難などのリスクを考えて、本物はほとんどおかれていません。バイキング時代の遺跡の本物などを見たい方は、ストックホルムにある海洋博物館なども重ねて訪れることをお勧めします。

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ヴァイキング時代のコインの複製、お土産に人気があるそうです

博物館に併設している売店では、バイキング時代を思わせる興味深いお土産を見つけることができます。ルーン文字の入ったアクセサリーやシルバーのアクセサリー、バイキング時代のコインの複製などは、人気があるそう。この他にも、バイキングの子どもの衣装、ガラス製品やバイキングに関する書物などがあり、きっと思い出の一品がみつかることでしょう。

<DATA>
Vikinga Museet
開館時間:5月上旬~6月中旬/木~日曜11:30~14:30(水曜12:00~)、6月後半と8月の一部/12:00~15:30、7~8月中旬/11:30~17:30、8月後半~9月中旬/水~日曜11:30~14:30(火曜12:00~)
入場料/ガイドツアー込み:大人100クローネ/150クローネ、子供(6~12歳)50クローネ/75クローネ、5歳以下無料
TEL:+46 (8) 560 515 40
E-mail:birka.museet@stromma.se
※観光フェリーの往復チケットを購入すると入場料は含まれる。
※開館期間と時間は毎年変更があるので、最新情報のご確認を。


復元されたバイキングの村と港

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ヴァイキングの村を復元した地域、家の中も見て回れます

博物館から少し歩いたところにあるのが、復元されたバイキングの村と港です。ビリカの町の最盛期には、700~1000人の人々が暮らしていたといわれており、その当時の建物を復元しようという試みが数年前から行われています。そのいくつかが見学できますので、一見の価値ありです。

 

子どもにうれしいバイキング時代の遊び場とイベント会場

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家族連れにうれしいヴァイキング時代の遊び場

博物館からそれほど離れていない場所にあるのが、バイキング時代からインスピレーションをうけて作られている子どもの遊び場です。シーズン中には、バイキング時代に行われていた遊びの体験など様々なイベントがこの会場で行われます。家族連れで訪れる際には立ち寄りたいスポット。また、ビリカは島ということだけあって、ビーチもあり、天気のよい日ならば、湖でひと泳ぎすることもできます。

アンスガルの記念碑(Ansgarsmonumentet)と要塞の山

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記念碑の建つ要塞の丘からは美しいメーラレン湖がのぞめる

現在ビリカの象徴ともなっている アンスガルの記念碑が建てられたのは、1834年 。アンスガルがビリカにやってきて千年たったことを記念して作られました。アンスガルは、スウェーデンのキリスト教普及の歴史を語る際に外せない人物であり、ビリカが全盛期であった時代に、スウェーデンに最初にやってきた宣教師として有名です。

記念碑が建つ丘は要塞の丘(Borgberget)と呼ばれます。バイキングの時代、ここから敵の侵入に備えて目を凝らしていた兵士の姿が目に浮かぶようです。

島の散策とアンスガルのチャペル(Ansgarskapellet)

kapellet

少し離れたところにあるアンスガルのキャペル

ガイドツアーで回りきれないのが、少し離れたところにあるアンスガルのチャペルや、ビリカの町があった場所などです。町として200年ほど栄えていたビリカには、職人界隈や民家のあった地域などがあります。これらの町の様子を復元した模型が博物館にあり、その当時を物語っています。

3時間の滞在ではなかなか回ることが難しい場所ですが、島全体にバイキングの時代をどこかしらに秘めているビリカ。時間の許す限り、散策を楽しんでほしいと思います。
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