アテネのプラカ地区、ジューシーなスブラキやケバブが人気の有名店
Thanasisの定番スブラキの一皿。ジューシーで大き目の肉が美味
「Thanasis(サナシス)」は観光スポットの多いアテネのプラカ地区にあり、モナスティラキ広場からすぐ。スブラキやケバブ(スパイスを多用した挽肉だねを細長く整形して串焼きにしたもの)の有名な店です。日本人の口にはスブラキの方が合いそうですが、地元ではケバブの店としての評判が高いです。平日でも毎日1000~1500人のお客さんが訪れるという人気店です。
1964年からこの場所で営業している老舗。当時この界隈はギリシャで軽食としてよく食されるクルーリ(ゴマをまぶしたリング形のパン)やティロピタ(チーズパイ)などを売る店くらいしかなく、現在のようにレストランやタベルナが軒を連ねる地区ではありませんでした。しかしスブラキやケバブの美味しさが口コミであっという間に広がり、評判の有名店となったそうです。
店内には世界中の大手新聞、有名雑誌などにとりあげられた記事があり、かなり古いニューヨーク・タイムズの記事なども壁に貼ってあります。テラス席は一年中、地元の家族連れや観光客で賑わっています。周囲を見回すとギリシャの政治家や芸能人などが食べていることもけっこうあります。
スブラキは一口大の肉が串に刺されていますが、「サナシス」のものは豚肉も鶏肉もひとつひとつの肉がかなり大きめでジューシー、塩、コショウ、オレガノのシンプルな味付けです。添えられているレモンをたっぷり絞っていただきます。ピタパン、トマト、オニオンスライス、ジャジキ(ヨーグルトソース)、フライドポテトなどを付け合せるのが定番です。肉と一緒に付け合せのトマト、オニオンスライス、ジャジキ、ピタパンなどを口に運ぶとそれぞれの食材が味をひきたてあい、一度味わうとはまる美味しさです。トップの画像のような一皿でかなりお腹いっぱいになります。
ケバブは牛肉とラム肉の合挽きで、スパイスがかなり効いていますので、日本人には苦手な人もいるかもしれませんが、なかなかクセになる美味しさ。ピタパンにケバブ、その上に焼きトマトとオニオンスライスがのっているものが定番人気。右の画像はヤウルトゥルウと呼ばれるヨーグルトケバブで、これも人気の高い一品。ピタパンと熱々のケバブの上にトマトソース、ヨーグルトがたっぷりかかったもの。どれも一皿に4つのケバブがのってくるので、かなりボリュームがあります。
どのメニューを選んでもボリュームたっぷりですが、どれも1人前が10ユーロ前後と、安価で美味しいです。ビールにも本当によく合います。ピタパンに挟んでサンドにしてテイクアウトもでき、店で食べるより更に安価になります。
ちなみにこの周辺は老舗のタベルナなどが多くあり、「サナシス」の向かいの「バイラクタリス」もギリシャの伝統料理やスブラキ、ケバブなどで有名な店。こちらもテイクアウトの売り場があります。両方のお店で食べ比べをするのも楽しいと思います。
<DATA>
■Thanasis (サナシス )
住所:69 Mitropoleos Street, Monastiraki
TEL:210-3244705
営業時間:9:00~翌2:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄ライン1(ISAP緑のライン)、ライン3(青のライン)モナスティラキ駅より徒歩1分