甲府湯村温泉とは
甲府湯村温泉は、甲府市市街地にある都市型の温泉地です。本来、単に「湯村温泉」と呼ばれますが、日本には湯村温泉が三箇所あるので、それを明確に区別する為に、甲府湯村温泉(山梨県)、山陰湯村温泉(兵庫県)、出雲湯村温泉(島根県)のように呼ぶ場合もあります。特に山陰湯村温泉は温泉地の規模が大きく、西日本で湯村温泉と言えば自動的に兵庫県になってしまうので、ここでは特に甲府湯村温泉と呼んで明確に区別しました。甲府湯村温泉は、甲府市中心部にあり、特に県道6号線沿いには巨大な宿が多いのですが、湯村温泉通りと呼ばれる通りを少し入ると、古くからの温泉街の面影や情緒を感じる事が出来ます。一方、山梨県でも富士山の次に有名な観光地、昇仙峡から至近距離にあり、観光の基地としても非常に便利な立地です。
今回は、山梨県を代表する温泉池、甲府湯村温泉を紹介します。
甲府湯村温泉の源泉、泉質
甲府湯村温泉の源泉数は12本で、泉質は主に塩化土類泉です。塩化物泉系の湯は特別な特徴が無い場合が多いですが、宿によっては湯口で硫黄臭を感知する場合もあります。近年の温泉街には、足湯は付き物だと思うのですが、甲府湯村温泉では見当たりません。貴重なお湯は、宿で利用する主義のようです。また、甲府湯村温泉唯一の共同浴場「鷲の湯」は残念ながら休業中ですが、当時の風情を残しています。
次ページで、甲府湯村温泉の旅館・入浴施設をご紹介します。