不動産売却・査定/不動産売却の流れ・基礎知識

不動産がなかなか売れない!売却価格の効果的な下げ方(2ページ目)

不動産の売り出し中に、なかなか成約に至らないとなると、なんらかの手を打たなければなりません。その場合、単純ですがやはり販売価格を下げるということが、即効性があり一番効果的です。その効果的な下げ方と、効果が出にくい下げ方がどういったものか、解説していきましょう。

楯岡 悟朗

執筆者:楯岡 悟朗

土地活用・不動産査定ガイド


インパクトを与える一回のみ

効果的な価格の下げ方とは、価格を下げるのは一度だけにすることです。そしてその一回の値下げで、買い手に大きなインパクトを与えられる下げ幅とするのです。先程の価格を例にすると、数度に渡って3,480万から3,280万に下げたのに対し、効果的な下げ方は一回で3,280万まで一気に下げてしまうのです。

この動きを観察していた買い手は「一度にここまで下がったら他の人に買われてしまう!」「今が買い時だ!」と、さっきとは逆に購買意欲を刺激され次のステップに進んでいくのです。

不動産会社の力量が問われる

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売却を行う不動産会社には、より高度な知識が求められています

ここまで2種類の下げ方を紹介しました。下げた価格は同じでも、そのプロセスが違うだけで、買い手に与える印象はまったく違ったものになるのです。

ただ、こうした効果的な下げ方をするためには、大体どのあたりで売れるのかを、担当者や不動産会社が把握し、なおかつその根拠を売り手にも正確に伝え、売り手の理解を得ることが必要です。

数回に刻んで下げていくというやりかたは、不動産会社やその担当者が、実際いくらで売れるか分からず、自信が持てないからです。とりあえず細かく刻んで様子を見ながら……という恐る恐るでは売れるものも売れません。こうしたところで不動産会社や担当者の力量が問われくるのです。
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