学費・教育費/教育資金の貯め方

教育資金贈与信託、金融機関を選ぶ4つのポイント(2ページ目)

2013年4月より、孫などに対して教育資金を1500万円まで非課税で一括贈与できる制度が始まっています。信託銀行や銀行、証券会社などでこの制度に対応した預金商品を取り扱っていますが、どのように選べばよいのでしょうか。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

  • Comment Page Icon

金融機関によっては手数料がかかることも

この制度を使った場合、次のような手数料がかかる場合もあります。
  • 口座開設料
  • 口座管理手数料
  • 払い出し手数料
特に、口座開設料以外の手数料は、最長30年間かかり続けるかも知れないランニングコストとなります。チリも積もればなんとやらで、できればかからないところがよいかと思います。

窓口まで行かなくても手続きができる金融機関だとベター

また、引き出し時の利便性にも注目しましょう。 領収書を提出する、また教育資金を引き出す手続きが店舗窓口のみでしかできない金融機関も少なくありません。その場合、つど金融機関に出向かなければいけないため、遠方の場合は不便です。また、一部の地域にしかない金融機関で契約した場合、その後引っ越しするなどした時、引き出すことが不可能になる恐れもあるでしょう。

できれば郵送、インターネット、ATMなどでも対応が可能な金融機関のほうが望ましいですね。

金融機関を選ぶポイントはこの4つ!

これまで見てきた観点から、お住まいの地域や生活環境にもよりますが、以下の条件を多く満たしている金融機関がよいと考えられます。

  1. 事前支払方式が選べる
  2. 管理手数料などのコストがかからない
  3. 領収書を郵送でも受け付けてくれる
  4. 払い出したけれど使い切れなかったお金を戻すことができる
    (振込手数料がかからないとなおよい)

教育資金贈与商品は、金融機関によって使い勝手、コスト、利便性が大きく異なるため、ご自身のニーズに合う商品を慎重に選ぶことが大切です。

また、この制度を使わなくても、孫の教育費を必要なたびに祖父母が払う場合などは原則、現在も非課税です。そのため、そもそもこの制度を使うメリットや意味、目的なども合わせて検討するとよいでしょう。

【関連記事】
思わぬ落とし穴も!? 孫への教育資金の一括贈与
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/4/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます