投資を真剣に考えなければならない時代に
日本人は投資に対して慎重な国民です。が、ここまで条件がそろって来ると、投資を真剣に考えなければならない時代に突入したといえます。・年間2%の物価上昇
・世界一の長生き
・年金破たんの心配
これらの変化に対応するためには、現役時代の貯蓄だけでは足りません。
日本人に投資をさせない5つの常識
それでも、投資に無関心な人がたくさんいます。投資を思いとどませるには、次のような常識があるからです。・お金儲けは卑しい
・投資するなんてどん欲
・勉強しなければ成功しない
・金持ちになってからするのが投資
・投資なんて損するに決まってる
お金儲けは卑しい
日本では、古来からお金や富に興味を持つことを卑しいと考える文化がありました。それは食べていくのが精一杯で、産業は農業だけという時代のこと。今では、人生の長さも、多様性も、変わりました。昔と今とでは、人間の行動範囲も大きく変わりました。お金の有用性も増して当然です。資本主義の世の中では、お金を使うことが世のためでもあるのです。
お金だけを昔話に世界に置いてきたら、それは偏屈というものでしょう。
投資するなんてどん欲
お金の大切さは分かるが他人と争ってまで、増やそうとするのはどん欲だという批判もあります。そう思う人は、丁半バクチや株の仕手戦などを映画で見過ぎです。投資はギャンブルとはまったく異なりますし、他人に勝つ必要もないウィンウィンの投資もあります。投資が悪いのではなくて、アブナい投資をすることがどん欲なのです。
危ない投資にはまらないで、安全な運用によってお金を増やす知恵を持つことが、これからの日本人には絶対に必要です。
勉強しなければ投資は成功しない
投資には、特殊の才覚がいると思われています。数字に強く、経済情報を熟知し、たくさんの時間をかけて修練しなければ、勝てないと思われています。それも、どんな投資をするかによって実は違います。自分の時間をムダにしないで、中学生で習った程度の学力で、投資ができるとしたら、どう思いますか?人生の20~30年をかけて、お金を2倍とか5倍にする程度なら、それで十分なのですが、それでもチャンスを見送りますか?
むしろ、投資に必要なのは学力や知識量ではなくて、人間性です。なかでも、人を見極めることが一番大事な才覚です。それは生きていく知恵と同じですね。
金持ちになってからするのが投資
投資は大金持ちがするものという常識もあります。確かに、戦前まではそうでした。小金で投資する手段も窓口もありませんでしたから。しかし、国家権力による庇護の元に、公平な証券取引所が開放され、厳格な検査を経た金融商品が開発されることによって、投資は、大人のだれもが等しくアクセスできる分野となりました。大金持ちでも、小金しか投資できない人でも、大した格差はありません。素晴しい時代に生きていますね。投資はだれがすべきかという意味では、むしろ冒頭に書いた通りに、老後生活や物価を気にする普通の人こそ、投資が必要な時代になっているのです。
投資なんて損するに決まってる
もちろん、投資は損をする可能性があります。野放図に、自分勝手にやっていれば、その可能性も高まります。しかし、ルールを学んで、きちんとした専門家のアドバイスをもらいながら始めれば、損失を最小化することは可能です。そのための原則は、分散、長期、複利です。ルールと原則を守って、それでも損をした人を、私は知りません。詳しくは、次の記事をご参考にしてください。
「投資の3原則は分散、長期、複利運用」
いかがでしたか?
古い思い込みを整理して、幸せになるための考え方を身につけてください。