冷え性の初期状態“末端冷え性”
冷え性とは東洋医学的な考えで1つの症状です。そのため、西洋医学的には冷え性からくる疾患は考えられていません。しかし、冷え性を抱える患者さんはとても多く、手先の感覚がなくなることや、だるさ、倦怠感、胃腸障害などを訴える方が多いのも現状です。多くの冷え性は、足先などの末端が冷える末端冷え性です。手足の末端部分にまでうまく血液がまわらず手先、足先が冷たくなる状態をいいます。寒いと体が感じると毛細血管が収縮し保温しようと働きます。しかし、末端冷え性の場合、自律神経のコントロールがうまく働かず、冷えたままの状態になるのです。布団に入っても足先が冷たいために寝付けない人などは、末端冷え性の可能性があります。
気温に関わらず手足が冷えるのは末端冷え性かも?
また冷えと関連づけられて考えられるのが低体温症です。これは体温が36度以下の人の事でそうなると免疫機能に異常をきたしてしまいます。
冷え性と生理不順には関係がある?
冷え性は不妊や生理不純などを引き起こすと言われていますが、これは東洋医学的な考えで西洋医学的には明確な根拠はありません。ただ、冷えを抱えている人は血流が悪かったり、免疫力が低下していたり、自律神経が乱れていたりするケースが多いのです。体が冷えると血流や自律神経に障害が起き、体内のバランスが乱れてしまいます。特に、月経から排卵までをコントロールしている女性ホルモンは、不安定になりやすいのが特徴です。このホルモンの分泌量が乱れると、月経の周期などにも影響を与えてしまいます。「冷え→自律神経の乱れ→ホルモンの乱れ→生理不順」というメカニズムになると東洋医学的には考えられています。
さらにタバコなどの悪習慣や間違った食事制限や偏った栄養しかとっていないなど、乱れた生活習慣を送っている場合もあります。これらが総合して不妊や生理不順がおこってくる可能性は高くなるので、冷えやすい習慣を止める事は大切です。