308より広い室内と充実した装備が魅力
3008という名前からもわかるように、ベースとなったのは同社のハッチバック308。ステアリングの向こうに小さく見えるのがヘッドアップディスプレイ。ポップアップ式です。中央のエアコン吹き出し下には各機能のトグルスイッチが並び、飛行機のコックピットのよう
また地上高がわずかしか上がってないことからもわかるように、SUV「風」です。そもそも駆動方式はFF(フロントにエンジン搭載の前輪駆動)しかありません。
しかし、ミニバンやSUVがファミリーカーとして人気なのは、その広い空間が大きな要因。その意味で、3008の狙い所は間違ってはいないのです。
しかも308よりラグジュアリーにしたというだけあり、ベースグレードのプレミアムでも、車速やクルーズコントロールの速度などを表示するヘッドアップディスプレイや、1202mm×1382mmの大開口となるパノラミックガラスルーフを標準装備しています。
ラゲージは通常時が432L、2列目シートを畳むと1241L。パノラミックガラスルーフは熱カット率約86%、紫外線カット率約99%ですから、エアコンの効率や快適性を損なうことなく、外の光を存分に味わえます
さらにプジョーならではの乗り心地の良さも、ほかのSUVにはない魅力の一つでしょう。308でも十分プジョーらしいしなやかな乗り心地を提供してくれるのですが、横揺れや縦揺れを防いでくれるダイナミックロールコントロールを備えた3008は、さらにその上をいくしなやかさです。
これがわずか3年落ちで新車時の半額以下から狙えるわけですが、同じような価格帯で2010年式以降のSUVを調べてみると、トヨタヴァンガード(絶版)、日産ジューク(現行)、三菱RVR(現行)、スバルインプレッサXV(旧型)……。いずれにせよ、装備面だけ見ても3008のほうが上だと思います。
ひと昔前までは、セレクトショップの隅にひっそり、知る人ぞ知るブランドがあったりしたものですが、今は情報の氾濫で、そんな「オレだけが知っている」的な楽しみが随分と減ってしまいました。しかし中古車では、プジョー3008のようなものも、探せばあるものです。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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