知っている人だけがトクをする、典型のようなSUV
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はプジョー3008(現行型)をご紹介したいと思います。ディスチャージヘッドライト、横滑り防止装置のESP、ブレーキアシスト、プジョー初となるエレクトリックパーキングブレーキを標準装備(つまりサイドブレーキレバーがない)しています
ひと言で言うなら、ブランド力の違いが、新車の販売台数にも中古車価格の下落にも影響を及ぼしていると言えそうです。例えばディーラー数はVWと比べても約3分の1しかありません。
身近にディーラーがなければ、車好きでない限り意識することはあまりないでしょうし、だから中古車を買おうと思う人が少なくなり、価格が下がってしまうのです。しかし逆に言えば、車好きだからこそおトクなブランド、と言うことができます。
何しろ今やミニバンと双璧でファミリーカーとしての人気を誇るSUVであるにも関わらず、原稿執筆時点で見ると新車時価格の半額以下から販売されているのです。これはおいしい。
クルーズコントロール、左右独立オートエアコン、6スピーカー&オーディオも標準装備。上級グレードのグリフは本革シートで、前席はシートヒーター&電動調節機構が備わります
エンジンはプジョー308などにも採用されている1.6Lターボで、これはBMWと共同開発したもの。最高出力156ps&最大トルク24.5kg-mは特に際立つ数字ではありませんが、この車には十分なパワー&トルクです。
さて、原稿執筆時点の修復歴なしの最安値を見ると、159.9万円(2010年式/4.5万km)のプレミアムでした。しかも本来人気色である白にもかかわらず、新車時価格は339万円の十分半額以下です。
もちろんほかにも新車時の半額以下や200万円以下で走行距離5万km以下がいくつも見つかります。しかし、安いからといって3008に魅力がないのかといえば、もちろんそんなことはありません。むしろ「知っている人だけがトクをする」という一例です。
次ページで3008の魅力をもう少し見ていきましょう。