ぎっくり腰/ぎっくり腰の応急手当

ぎっくり腰の痛みを和らげる「ツボ」…正しい姿勢・動き方もチェック!

【カイロプラクティック理学士が解説】ぎっくり腰の痛みを和らげるためには、腰に負担のかからない姿勢や動き方を知っておくことが大切。痛みを緩和する動き方や座り方、痛みを和らげる効果的なツボ「腰腿点(ようたいてん)」について解説します。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

ぎっくり腰の痛みが続く、増す……和らげる方法はないの?

ぎっくり腰の痛みを和らげるツボ押しと正しい姿勢

痛みを我慢しすぎるのは良くありません。ぎっくり腰は安静第一です

ぎっくり腰は腰に突然激痛が走る、とても厄介な腰痛のひとつです。急性の腰痛であるため、朝急いで出勤の支度をしている最中にギクっと痛めてしまった時などは、その一撃で痛みのために動けなくなってしまうこともあります。

ぎっくり腰の痛みにより腰の動きが「機能停止」状態になると、座り姿勢や立ち姿勢を維持するだけでも大変になり、あらゆる日常生活動作が制限されてしまいます。そのため、ひどいぎっくり腰を経験した人からは、1人で動けなくなった場合はどうしたらよいのか対処法を知っておきたい、という声も聞かれます。ぎっくり腰の痛みが続くときに役立つ動き方や座り方、痛みを緩和する効果的なツボについてご紹介します。

<目次>  

ぎっくり腰の痛みを和らげる姿勢のポイント

四つんばいになりゆっくりと呼吸を整えましょう

四つん這いになりゆっくりと呼吸を整えましょう

ぎっくり腰で困ることの中に「動けなくなること」があります。ぎっくり腰の全てのケースで、身動きがとれなくなるわけではありませんが、腰痛に襲われた直後にそのまま床に座り込んでしまい、そこから移動することが出来なくなってしまう場合もあります。

ぎっくり腰になった人の中には、顔をしかめて腰を押さえながらも、ゆっくりとかろうじて歩ける人もいれば、我慢できる程度の痛みだと思い日常生活動作を行った結果、時間の経過とともに痛みが強まり、翌朝布団から起き上がれなくなる人もいます。色々な痛みや症状の変化のパターンがありますが、共通して比較的痛みが少ない姿勢があります。それは、四つん這いです。
 

ぎっくり腰での移動は「四つん這い」、安静時は「横向き寝」「正座」

ゆっくりとお尻をかかとに近づけていきます

ゆっくりとお尻をかかとに近づけていきます

ぎっくり腰に見舞われたら、まずはゆっくりと四つん這い姿勢になります。この姿勢でいったん痛みを逃します。自宅であれば、室内の移動は、この四つん這い姿勢のままゆっくりと移動します。しかし、外出先や職場でぎっくり腰になり、四つん這いのままでじっとしているのは恥ずかしい……と思う人もいるかもしれません。

 
腰を丸くしないように意識してください

腰を丸くしないように意識してください

「とりあえず上半身は起こしたい」「痛々しい姿を見せないようにしたい」という人が挑戦できる姿勢があります。四つん這い姿勢から、お尻をカカトにつけるように正座の状態へもっていきます。

 
正座姿勢から動く時は、再度四つんばいになり痛みの具合をみます

正座姿勢から動く時は、再度四つん這いになり痛みの具合をみます

ポイントは、腰を丸めないことです。少しでも丸めたとたんに痛みが走ることがあります。ただ、とてもひどいぎっくり腰の人は、痛みのために、正座へ姿勢を変えることは難しいかもしれませんので、無理は禁物です。





なお、ご紹介の通り、上記のような四つん這いと腰を丸めない正座は、比較的痛みが少ない姿勢です。しかし、腰の負担を減らすにはやはり「横向き」になり寝る姿勢が1番。休むことができる場であれば、両膝を曲げた横向き姿勢になり、腰への負荷を軽減させましょう。
 

ぎっくり腰の痛みを和らげるツボ「腰腿点(ようたいてん)」・押し方のコツ

ぎっくり腰になったら、ツボを圧して症状の緩和をはかるという方法もあります。腰痛に関係するツボは複数ありますが、ぎっくり腰になると脚にあるツボを圧すにも一苦労。ツボに手が届くまでに腰に激痛が走り参ってしまうと思います。そのため、ぎっくり腰の時に圧すツボは、腰に痛みの出る姿勢をとらなくても良いものを選ぶと良いでしょう。腰痛に無理がかからず、楽に感じる姿勢になってツボを圧してみましょう。

■腰腿点(ようたいてん)
人差し指と中指の骨の中間点で手首寄りです

人差し指と中指の骨の中間点で手首寄りです

このツボは2か所ありますので、それぞれを圧しやすい指で1分間ほどマッサージをしてみましょう。

1. 人差し指と中指の間を手首の方向へなぞっていきます。骨と骨が交わる痛気持ちよい部分を目安にします。
 
薬指と小指の骨の間を手首寄りに探ります

薬指と小指の骨の間を手首寄りに探ります

2. 同様に薬指と小指の間もなぞり探っていきます。
 
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