ゴロ合わせもくり返すための手段
「茄子のお茶」なんてあり?
“nasty”が「茄子ティー」に結びついたことだけでも大きな一歩です。“nasty”が「いやな」と結びつく理由を考えにくいですが、「茄子ティー」であれば、「いやな」と結びつく理由は考えられるでしょう。
「「茄子ティー」ってなんだっけ?」という問いをくり返し、単語帳を見て、「そうそう、「茄子ティー」は「いやな」味、だった……」と確認することをくり返せば、“nasty”と「いやな」という意味が結びついてきます。
ゴロ合わせもあくまでくり返すための手段だととらえて、1回で覚えられなくても落ち込まず、ちょっとでも覚えられたところからくり返していくことが大事なのです。
なお、“nasty”と「いやな」という意味が結びついてしまえば、「茄子ティー」というゴロ合わせは忘れて構いません。語呂は単なる方便だからです。
むしろ、「茄子ティー」のイメージは外していくほうが、“nasty”と「いやな」をより強く結びつけることができます。ポイントの4つ目はゴロ合わせは最終的には忘れることです。
ゴロ合わせ活用の最後のポイントは……
最後に別の例で、5つ目のポイントをご紹介しましょう。“genuine”という単語の意味はわかりますか?
さっと発音できなかった人も多いかもしれません。「ホンモノの」という意味ですが、すぐに意味が出てきましたか?
この“genuine”のゴロ合わせの例は……「爺(じい)、入院」です。
「え? これだと発音を間違えて覚えてしまうのでは? アクセントも違うし……」と思う人がいるかもしれません。
そこで、5つ目のポイントです。それは……「完璧主義に走らない」ことです。
確かに、“genuine”と「爺(じい)、入院」では発音がかなり違います。アクセントも“genuine”は最初にアクセントがありますが、「爺(じい)、入院」を普通に読めば真ん中にアクセントがきます。
しかし、実際にはそんなに心配することはありません。ゴロの「爺(じい)、入院」はあくまで、“genuine”と「ホンモノの」を結びつける方便にすぎません。アクセントを含めた発音は音読もして確認しておけば大丈夫です。
以上、5つのポイントも押さえながら、完璧主義に走らず、「良い加減」にゴロ合わせを楽しんで活用してください!