昔は辞書を食べて覚えたとか……
英語の基本は英単語ですが……
ますます学習熱が高まっている英語。TOEIC(R)の受験者数は年々増え続け、いまや230万人を超えています(2012年度)。その英語修得の大きな壁となっているのが英単語。だれもが苦労した経験があったり、今も苦労したりしているのではないでしょうか?
英単語以外に文法知識も重要であり、実際に英語を使えるようになるにはリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングそれぞれの実践も不可欠ですが、英単語を知らないと始まりません。
この英単語の記憶がなかなかやっかいです。なぜなら、英単語とその意味(日本語)のつながりには「意味がない」ため、理解による記憶がほとんど使えないからです。
私も大学受験のときには、せっせと単語カードを作って、暇があればくり返して覚えていました。
もちろん、くり返しは記憶の基本であり、英単語でも同じです。
以前に書いた記事・「英単語記憶・楽に続ける6つのポイント」で解説しましたが、英単語では記憶術の定番・イメージ記憶術はそのままでは活用しにくくため、楽に続ける、つまりくり返すことが大事です。
(イメージ記憶術についてはこちら→ 「記憶術基本講座1——イメージ記憶術」)
ただし、そんな英単語にも唯一といっていいほど使える記憶術があります。それは……
悩むよりもゴロ合わせ
その方法とは「ゴロ合わせ」です。「ゴロ合わせですか……」とバカにする人もいるかもしれませんね。かく言う私もバカにしていた一人です(苦笑)。しかし、最近、英単語におけるゴロ合わせの力を知り、人にも勧めるようにもなりました。
ただ、「ゴロ合わせ」にもうまく使うためのポイントがあります。実際の例を紹介しながら、そのポイントを解説していきましょう。
さっそくですが、“nasty”という英単語の意味、ご存知ですか?
「いやな」といった意味ですが、“nasty”とはなかなか結びつかないかもしれません。そこで、ゴロ合わせの出番です。
“nasty”を「茄子ティー」と言い換えたらどうでしょう?
「茄子ティーなんてありえないでしょ……バカバカしい」なんて思っていたら、ゴロ合わせは使えません。
そうです。ポイントの1つ目は、バカバカしい言い換えを面白がる遊び心です。
さらに、実際に茄子がティーポットに入っている絵が想像できれば、より強力に記憶できます。ポイントの2つ目は、ゴロ合わせの言葉をイメージ化することです。
とはいえ、「“nasty”は「茄子ティー」だったのは覚えているが……でも、意味が思い出せない……。やっぱりゴロ合わせは使えない」なんていう人がいるかもしれません。
そこでポイントの3つ目です。それは……
ゴロ合わせ活用の残りのポイントは次ページで